『オツベルと象』
著者/ 宮沢 賢治
発表年/1926年
の 読書感想文
神様はある意味、はけ口?
「苦しいです。サンタマリア。」 このセリフがどうにも頭についてはなれなくて、読み返してみた。
溜め込むか、はき出すか。 はき出して循環させた方がこの世はきれいになるだろうか。 しかしどこにはき出すか。何かが誰かがはけ口にされる。
愚痴でも何でも聞く、はけ口を引き受ける。それが宗教の本質だとすれば、需要はなくならないのかな。 「宗教」と聞くとどうも引いてしまうけれど。
『銀河鉄道の夜』を読むに、宮沢賢治はどの宗教の神様も同一の存在と思っていたみたい。
宗教についてはちょっと置いておいて、溜め込み/吐き出しについてもう少し。 悪いものを溜め込むと増えてしまうような気がする。 どっちかと言うと出した方がいいように感じる。 出し慣れると出し方がうまくなるかも。 上手な昇華ができたら、それが一番かも。
赤い童子の登場は唐突な気がするが、それくらいの希望は持っていていい、いや持っていよう、ということかな。
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2012/01/11up
2012/02/13更新