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国立新美術館開館5周年

「セザンヌ―パリとプロヴァンス」展

 

の 感想文 20126

 

 

人物より風景、風景より静物。

 

人物は、概して女性よりは男性のほうがよいかなと思いました。

 

《岩場の水浴の男》1860-66年)

これはよかったです。壁画の一部らしいです。

 

《アンブロワーズ・ヴォラールの肖像》1899年)

肖像画の中ではダントツと思いました。

右後ろのオレンジ色と、顔などの影の緑の対応のせいか。

画商ヴォラールはセザンヌを口説いて個展を開かせたらしい。

この絵のモデルのために何度もポーズしたらしい。

モデルへの信頼が必要なのかも。

 

自画像もよかったです。

 

女性の絵はこれと言うのがないな。どうも描かれた女性が魅力的じゃないな。

と思ったら、女性が苦手だったという解説あり。

苦手というより、女性観に問題があったのかも。女性に対して批判的なのかな、という印象。

苦手なら諦めて得意なものに絞って描いたらいいと思うのだが。

 

女性が苦手っていうのは、パリに永住しなかった理由の一つなのかな。

 

風景は、空や水や光より、木や岩や山。

 

《林間の空地》1867年)

タッチはまだセザンヌじゃなくて、ガサガサしてるというか、のどが渇くような感じ。

空の色も好きじゃない。

でも葉の色がなんかいいのです。

あの赤っぽいオレンジ色と緑の組み合わせのせいかな。手前に水平線もできてるし。

 

《水の反映》1888-90年)

目を惹かれました。ちょっと、おっ と思いました。淡いけど。セザンヌのベストが出てる絵とは思わないけど。

 

以下3点は同じ一角に、コの字型に並んでました。どれもいいと思いました。

《森》1885-87年)

緑のみでオレンジ色ないんですが、ちょっと引き込まれました。

《フォンテーヌブローの岩》1893年) 

《ビベミュスの岩と枝》1900-04年)

この岩の色。本領が発揮されてます。

 

《大きな松の木と赤い大地》1895-97年)

木の枝、やり過ぎな感じの構図ですが、いいことはいいです。

 

《サント=ヴィクトワール山》1902年)

手前の水平線。これがあると安定感が増す。セザンヌ感も増す。

1886-87年制作の同名の絵もありました。水平線、あります。でも1902年のほうが好き。

 

静物は、布よりりんご。

 

ナプキンは完全に引き立て役。人物画の服もそうですが。

 

ところで青リンゴって描いているのかな、と思って探しましたが、よくわからなかったです。

洋梨か青リンゴか判別できず。

ともかく、りんごは赤いりんごに限る。

 

《砂糖壺、洋なし、青いカップ》1865-70年)

一番初めに展示されていました。いきなりうまい。

この絵を見てから人物画を見ると、同じ人が本気で描いているとは思えなかった。

 

《壺、カップとりんごのある静物》1877年頃)

本展一番。

りんごと一緒に緑の壺が置いてある。

おお、いい、この壺の緑。

と思ったら、実物が展示されていて、おおおっ となりました。

これいい、いつもこの壺とりんごを並べて描いたらいいのに。

と思ったら、この緑の壺はよく描いたという解説がありました。

 

やっぱり気に入ってるものとか得意なものを描いたらいいと思うな。

もっとも、それを見つけるまでが大変なのかもしれないが。

 

《庭園の花瓶》1900-04年)

こういうデコラティブな花瓶はちょっと。背景の庭の像も。そもそも花ってのがちょっと。

色はきれいで目を引くんだけど、セザンヌ向きじゃないモチーフが集まっちゃって、今一つな絵。

モチーフを隠して部分的に見ると、タッチとかはいいです。さすがに晩年の絵。

 

《りんごとオレンジ》1899年)

別に斜めの構図にしなくてもいいのに、真っすぐ描いたらいいのにとは思うけど。

りんごがあるからよし。

 

《牛乳入れと果物のある静物》1900年)

すべては果物のため。

 

 

シンプルな構図でりんごを描くと、とんでもなくいい。

 

女性、布、花など、柔らかいものは、どうもうまくない。しっくりこないというか。

ある程度硬いものを描くと、いいようだ。

 

なるほど。形の画家セザンヌ。

 

セザンヌは言った「自然を、円筒、球、円錐でとらえよ」。

 

とかいう話を聞いたので、セザンヌに興味を持ち、見てみたいと思った展覧会。

 

そう、円筒。

埴輪の基本形。

 

埴子は言う「すべては、円筒と、円筒の変形物である」。

 

どうよセザンヌ。

 

 

だいぶ見て、それからようやく気がついた。

パリおよびイル=ド=フランスで制作された作品のタイトルには青い下線、

プロヴァンスで制作された作品のタイトルには赤い(オレンジかも)下線が。

 

そんなこともあって、本展のテーマはあまり意識せずに見てしまいました。

 

 

 

グッズなどについて。

りんご……

確かにセザンヌはりんごが一番ですが、りんごならいいというものではないのでは。

ただのりんごは欲しくないのよセザンヌのりんごが欲しいのよー

 

図録。

もちろんありましたが今回は見ず。作品を見るだけで精いっぱい。

 

ポストカード。

22種類。セットもあり。

でも欲しいものだけが欲しいのよー

 

ほんものを見た後だと、ショップの中がどうしても色あせて見えるのは、どの展覧会でも同じ。

仕方ないのよ仕方ないけど会場に戻りたくなるのよー

 

再入場は禁止なのよー

 

 

 

混雑状況報告。

混んでました。

とはいえ入口での行列はなし。各絵の独占は、絵にもよりますが粘れば数秒可能。

 

金曜日、11:3013:30

5往復半ぐらい。

 

 2012/04/20訪問 

  

   2012/04/24up

  

 

 

セザンヌどーれだ

 2012/05/31追加

  

 

 

プロヴァンスのレ・ローヴに構えたというセザンヌのアトリエが再現されていました。2階だそうだ。

セザンヌはアトリエにユベール・ロベールの版画を飾っていたそうです。

参考 ユベール・ロベール −時間の庭− 感想文

 

えー

会場では気がつきませんでした。

会場の外で頂いた『ARTREVUE(アールルヴュ)』を見て気がつきました。

日本経済新聞社のタブロイド判PR紙だそうです。

2012/06/10追加 

  

 

 

このページの画像はすべて、埴子が撮影したものです。

 

 

 

会場|国立新美術館 企画展示室1E

会期|2012328日(水)〜 611日(月)

休館日|毎週火曜日(ただし51日は開館)

開館時間|10:00 18:00(金曜日は20:00まで)、入場は閉館の30分前まで

入館料|一般:1,500円 大学生:1,200円 高校生:800

 

  

 

 

このまえの感想文 20125

ユベール・ロベール −時間の庭−

 

このあとの感想文 20127

ボストン美術館 日本美術の至宝

 

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