東京国立博物館140周年 特別展
ボストン美術館 日本美術の至宝
の 感想文 (2012の7)
緑が印象的でした。 葉の緑ではなくて、屋根や衣服の緑。
《吉備大臣入唐絵巻》伝・常盤光長[ときわみつなが] 後白河法皇が作らせたらしい。 唐で客死した阿倍仲麻呂が一つ角の赤鬼になっている。服を着ても顔が赤くてわかりやすい。 吉備真備はしれっと超能力を使い、試験をズルしてパス。 被りもの(頭巾(ときん)?)についている紐(纓(えい)?)2本が上がったり下がったり、 動物の耳のように表情を見せていました。 建物、赤い柱もいいけれど、緑の屋根がなんだかよかった。 所々に文章がありました。ひらがな主体。がんばれば読めそう。読まなかったけど。
今回、一番魅力的な作品でした。
それにしても、吉備真備の奈良時代も、後白河法皇の平安時代も、海の向こうと言えば中国方面を差していたのでしょうが、 まさか 反対側の海を渡り、アメリカはボストンで大事にされることになろうとは。
《雲龍図》曽我蕭白(1763年) 正直に言うと、油性ペンで書いたような絵だなーと思いました。
筆なら筆の魅力が欲しい。
蕭白は、《商山四皓図屏風》がよかった。 《虎渓三笑図屏風》もいい。
追記:後日、トーハク所蔵の蕭白作品《蝦蟇鉄拐図屏風》を見ました。今のところ埴子一押し。 (2012/07/06訪問、参考:総合文化展の感想文)
《鷲鳥図屏風》曽我二直庵(江戸時代) 右の屏風の水しぶきが生きてました。 左の花もいいです。 もちろん鷲も。 でもざざっと描かれた部分や空白が効いてるように感じました。 大きめの絵の中ではこれが一番よかったです。
他は… リスがいたり猫がいたり。
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グッズなどについて。 お菓子、屏風、扇子、木札、はんこ、風呂敷、ふせん、ポチ袋など、充実。 額装と掛軸のガチャガチャは、どうでしょうね… 中身を普通に販売した方がいいのでは。 ポストカードは39種類。大判やセット販売などもあり。
39種類は多い方でしょうが、それでも、あーあれはないのね… あれもない… など思ってしまいました。 きっと仕方ないのでしょうが。
図録は見てません。やはりそこまでの時間はなかった。
もう少し絵の種類が多ければといつも思うのですが 本物のみの記憶にとどめておくのが本当かも とも思うのでした。
感動さえすればいい。 記憶の改変を防ぐ意味では、こういったものは一切ないほうがいい。 のでしょうね。でしょうけどね。
うーん。 ともかく、長い目で見てマイナスにならないよう頑張ってほしいところ。
展覧会自体は本当にありがたいものですから。
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混雑状況報告。
混んでいましたとも。 火曜日、15:30−17。 4周かな。
最後の30分、少なくとも人が増えなくなるので粘る。 同じ考えの人もいるわけですが、さすがに徐々に空いてきます。 蛍の光窓の雪。落ち着いては見れませんぜ。
ところで、混んでいる中でも特に混みあっていたのはどこか。 目玉の曽我蕭白の雲龍図の前も、もちろん人が多かったですが、 サイズの関係もあって、《吉備大臣入唐絵巻》が最も混んでいたように思います。 物語は追いかけたくなるもの。
2012/05/29訪問 |
ところで
ゆりのき という木をご存じか
いま 花が咲いております
見頃です
しかし
こんなに大きい木であります
ので
撮るには見上げて撮らねばならぬ
見上げて撮った
これが限界
おまけ
平成館と本館の間
このページの画像はすべて、埴子が撮影したものです。 |
2012/05/31up
会場|東京国立博物館 会期|2012年3月20日(火・祝)〜6月10日(日) 休館日|月曜日 開館時間|午前9時30分〜午後5時※ 金曜日は午後8時、土日祝休日は午後6時まで開館 入館料|一般当日:1500円、大学生当日:1200円、 高校生当日:900円
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