の 感想文 (2013の03)
古墳時代の品は、勾玉と銅鏡が多かったです。
日本書紀、赤字でいろいろ書いてある。 私が見たのは愛知・熱田神宮所蔵の南北朝時代・永和元年(1375)のもの。
古事記は赤字とくになし。三重・神宮文庫所蔵、室町時代・応永33年(1426)写、春瑜書写。
写しではあります。それでも、見ることで、何かを感じ取れているのかも。
掛け軸の中に、がんばって書いた地図、という印象のものがありました。
神社がたくさんの小さな神社で囲まれている図がありました。 囲んでいるほうの小さな神社、屋根が反り返っていて、デフォルメされている。まるでスタンプ。 こんなにチャーミングでいいのかと思ってしまう。
屋根。 家形埴輪も、屋根が強調されている。 お屋根大事。
本展で、いちばん興味をひかれたのは鹿。 《春日神鹿御正体》 春日大社の使い。山の神の使い。
鹿形埴輪との関係は、果たして。
曼荼羅の円と鏡の円さとの関係は。
さて 埴輪が作られていたころ(3世紀後半から7世紀初頭)、 日本にはまだ文字が普及していませんでした。 古事記は712年成立、日本書紀は720年成立。
それでも当時のひびきやリズムを感じられるのではないかと、いま私は 記紀の書き下し文を音読しています。 たどたどしいったらない。 ですが、自分の体になにか埴輪に近いものが入るのではと期待しているのです。
本展、行くつもりはなかったのですが、 古事記と日本書紀の写本が展示されていると知って、気になりました。 更に古墳時代のものもわりに多く展示されているらしいので、見ておこうかという気になりました。
もっとも トーハクのパスポートを持っているので企画展を無料で見られるから 埴輪を見に来たついでに というのが正直なところ。
少し遠いとはいえ、埴輪まわりのものを知ることは、私には重要。 埴輪から遠くても、それは埴輪との比較物となるので、埴輪が浮かび上がってくるのです。 埴輪とは何か、埴輪にしかないものとは何か。
ともかく、普段は直接かかわることのないものにふれるのは、いい刺激。
そして、そういう意味での刺激を求めている人はたくさんいるのでしょう。けっこうな混雑でした。
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グッズなどについて。 特設コーナーにぎっしり。種類が多かったです。お菓子も実用的な品も。 ポストカードもいろいろありました。
図録。 340ページとかなり分厚い。 見ていませんが、神社関連資料としては重要なものになるかも。
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混雑状況報告。
とっても混んでいました。 金曜日、12−13。 会場は割と広く、並ばずに済むので、飛ばしたり遠くから見たりできました。 私は、見たいところだけのぞきこんで、あとは流して、ささっと3周ぐらい。
2013/05/24訪問 |
2013/06/02up
会場|東京国立博物館 会期|2013年4月9日(火) 〜 2013年6月2日(日) 休館日|月曜日 開館時間|9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝・休日は18:00まで開館) 入館料|一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)中学生以下無料
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