コレクション展
於・セゾン現代美術館
の 感想文 (2013の06)
門から玄関までで気分が変わる。 見事なアプローチ。
撮りたくなるのは魅力がある証拠
森の奥から呼ぶ声がする 誰が誰を呼んでいるのか 行ってみれば きっとわかる
玄関からカウンターまでに作品が見れてしまい、見てしまう。読んでしまう。
文字があると読んでしまう。 文字と絵の組み合わせは難しい。 たいていどっちかが足を引っ張って、総合評価がいいほうの評価を下回る。 上手く掛け合わせているものは少ない。
でもこれはなんだかよかった。 《日を詠む暦》脇田愛二郎の版画に辻井喬の詩。 文字のタッチもよかった。色とか濃さとか。バランス。 合作って失敗しがちな印象があるけどこれは成功例。
ちゃんと入館して見る。
岡崎乾二郎作品も、絵と字。 絵は色とタッチ。色を置いて少し伸ばした絵。 タイトルが詩。俳句入りの詩。
マグダレーナ・アバカノヴィッチ《ワルシャワー40体の背中》 丸い背中のさびしさよ。 二つに割れていればそれは尻。 型取り。40人か。40回か。
ポロックありました。 《No.9》(1950年) ポーリングと塗りの組み合わせ。 重心を作ってないけど周辺がある。
いつどこでどれを見ても荒涼としているエルンスト。色みがない。
べたつかない塗りと柔らかい光のクレー。
なに作ってもかわいくなるミロ。 《夜の中の人物》(1974年) ブロンズにミロの星。
何描いても明るい色遣い。格子。絵が窓みたい。ああ名前が。誰。
12:30。 ジャン・ティンゲリー《地獄の首都No1》(1984年)が鳴り出す。 演奏と言っていいのか。電動の打楽器オーケストラ。 これはともかく見て聴いておきましょう。けっこう頻繁にやっている模様。 わりに長い。 前半はみんな少し離れて聴いています。 後半は近づいてのぞき込んだりする人多し。
見甲斐がありました。 現代美術にもいろいろある。よく集めた。見事なコレクション。
そして庭、すばらしい。 じっくり見たわけじゃないんだけど 存在。背景。環境。
安田 侃《天沐・天聖》 この作品は
誰もがこの構図で撮りたくなるの
土とコンクリートの境界線が消えている
趣味の違う人同士でも一緒に行って大丈夫な美術館。
|
三浦雅士の解説わら半紙を頂いて、参考にさせていただきました。 『見るヒント、考えるヒント』 「色も線も人間にとってはなかば言語なのです」 「書画一体すなわち言語と絵画を一体にする様式はきわめて古くからあり、言語と絵画を厳密に分けるほうが新しい伝統なのだと言うべきです」 「魂とは言語のことです」
サイトに出品リストが欲しい。
|
混雑状況報告。
そんなに混んではいませんでした。 でもどの展示室にも誰かしらいます。
ティンゲリー演奏中は椅子満席、立ち見あり。 もっとも、椅子と言っても10人も坐れないベンチなので、そのくらいの人数。 ちょうどよい。
2013/08/01(木)12:00-13:00訪問 |
このページの画像はすべて、埴子が撮影したものです。 |
2013/08/04up
会場|セゾン現代美術館 会期|2013年7月13日(土)— 10月6日(日) 休館日|木曜日、展示替の為の休館、但し8月無休 開館時間|10:00 〜 18:00 (4月 - 10月) 10:00 〜 17:00 (11月) 入館料|一般1,000円、大高生700円、中小生300円
|
ほんとのTOP
|