アートとブックのコラボレーション展

―出会いをめぐる美術館の冒険

 

の 感想文

2011/12/24up

 

こちらのビルの中にある、うらわ美術館で開催。

  

ちなみに浦和ロイヤルパインズホテルと同じ建物(浦和センチュリーシティビル)の3階です。

 

さあビルの中へ入ってみましょう。

 

お菓子屋さんを左横目で見ながらその奥のエレベーターで3階へ。

 

 

[加納光於/詩・大岡信]《アララットの船あるいは空の蜜》1971-72年)

2点。

うらわ美術館の所蔵品の品目は「本」。

北九州市立美術館の所蔵品の品目は「オブジェ」。

内側にしまわれている詩集は、箱を破壊しないと取り出せない。

読書へのモチベーション。

 

この作品は全部で35点作られたそうです。

いつか全点集結なるか。

 

[エドワード・ルシェ]《オランダの細部》1971年)うらわ美術館蔵

内部と表紙の開き方が90度違い。

 

[山口勝弘]《LIBER LIBER1975/2001年)うらわ美術館蔵

鏡による装丁。

展示に問題がある。もっと傾けてくれ。

しかたがないので横からのぞいてみる。

自分の顔が見たいわけじゃないんだけど、そこに鏡があるのなら、せめて鏡であることを確かめたい。

 

[荒川修作]、版画4点。北九州市立美術館蔵。

マグリットを思い出す。

ABCというのはこの展覧会のことか。

 

[河口龍夫]《「関係−本(種子を宿した北斎)》1990年)うらわ美術館蔵

10点。種いろいろ。

種を探しちゃう。

 

[オノレ・ドーミエ]、版画5点。北九州市立美術館蔵。

まさしく風刺画。

ドーミエは油彩が見たい。

 

[ジョルジュ・ビゴー]《あさ ALBUM1883年)うらわ美術館蔵

影絵のよう。鮮やかに切り取られている。

 

[宮武外骨]《スコブル》1916-19年)うらわ美術館蔵

雑誌の表紙。タイトルいかに重要か。

 

ピカソ、ルオー、シャガール、マティスの作品が思いのほかたくさんあった。

 

[パブロ・ピカソ]版画18点(10点がうらわ美術館蔵、8点が北九州市立美術館蔵)

[ジョルジュ・ルオー]油彩1点(北九州市立美術館蔵)、版画17点(1点がうらわ美術館蔵、16点が北九州市立美術館蔵)

[マルク・シャガール]版画11点(うらわ美術館蔵)

[アンリ・マティス]版画9点(2点がうらわ美術館蔵、7点が北九州市立美術館蔵)

 

[パブロ・ピカソ]《知られざる傑作》1931年)うらわ美術館蔵

絵の中の絵。

 

[パブロ・ピカソ]《ビュフォンのテキストのためのオリジナル・エッチング集〔博物誌〕》1936年)うらわ美術館蔵

だちょう、ひきがえる、いせえび、蝶など。

どれもタッチが違っていて、素通りできずに見入ってしまう。

 

[ジョアン・ミロ/詩・瀧口修造]《ミロの星とともに》1978年)うらわ美術館蔵

「なぜの人」という表現が気になった。

絵と詩とが割と合っているように感じた。

 

[白髪一雄]《忉利天》1975年)北九州市立美術館蔵

計算しなければ描けないのはわかっているが、油絵具が活きているとは思うが、計算感がちょっとひっかかる。

 

[元永定正]《作品》1960年)北九州市立美術館蔵

これが見たかった。

148.5cm×134.1cmと思ったより大きいせいもあるのか、おお となる。

期待以上、来てよかった。

そして、サイトやパンフの写真が原画にまったく追いついていないことが分かる。

 

元永定正氏について。

漫画家志望だったのね。なるほど感。

今年、2011103日に他界されたそうです。ああ。さようなら。ありがとう。

 

絵本「もこ もこもこ」の絵の人ということしか知らなかった埴子。

ちなみに文は谷川俊太郎氏。ここで埴輪とつながるのです。埴輪の本参照。

 

[マルセル・デュシャン]《トランクの中の箱(ヴァリーズ)》1961年)うらわ美術館蔵

トランクうんぬんよりも、キュビズムの絵が結構いいなあ、もとの絵を見たいなあと思ってしまった。

 

アートとブック?

ブックは既にアートなのでは。

 

表現媒体いろいろ。

 

言葉を得意とする人と、言葉以外を得意とする人がいる。

 

 

そういえば

絵本って難しい。

絵と文、両方好みに合う本ってなかなかない。

 

絵と文が合っていない絵本は読むのがしんどい。

絵がない方がまし、と思ってしまう。

 

絵のイメージにストーリーが縛られることもあれば、

絵があるおかげでストーリーがイメージしやすくなることもある。

 

 

そういえば

飛び出す絵本ってすぐ飽きる。

2次元でありながらはるかに魅力のある本がいっぱいあるからなあ。

 

繰返し読みたい、見たい本とは。

持っていたい本とは。

 

 

感覚と言葉の距離。

 

 

 

グッズなどについて。

 

図録。

観音開きでうらわ美術館と北九州市立美術館の関連する所蔵作品を左右に並べてみられるようになっていました。

気合が感じられます。

 

しかし、そのせいで各作品を大きいページでは見られないのが残念です。

 

ポストカード。

私の欲しいものはなかったですが、うらわ美術館所蔵作品のものは結構あるようです。

 

 

 

混雑状況報告。

 

会期の真ん中、曇りで寒い木曜日、1516

3周ぐらい。

空いていました。

でも会期終盤は文章までじっくり読めるかどうか。

 

 2011/12/22訪問

 

 

 

会場|うらわ美術館

会期|1123日(水祝)〜平成24122日(日)

休館日|月曜日(平成2419日の月曜日は開館)、110(火)、1227日(火)〜平成2414日(水)

開館時間|午前10時〜午後5時 ただし土曜日・日曜日のみ〜午後8(入場は閉館の30分前まで)

入館料|一般600円(480円) 大高生400円(320円) 中小生200円(160円)*( )内は20名以上の団体料金

 

 

 入口右側にオブジェ。駅から遠い方の角にあるのでありました。

 

   

 

 

このまえの感想文 201115

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 と ウィリアム・ブレイク版画展

 

このあとの感想文 20121

博物館に初もうで

 

展覧会などの感想

アート感想文

   

埴輪鑑賞レポート

埴輪目撃談

 

本の感想

読書感想文

 

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