「『日本画』の前衛 1938-1949」展
の 感想文
ちょっと気になっていた。B-spaceさんに埴輪を送り出すついでに行ってみた。
会場内を4往復くらい。平日夕方、閉館まであと1時間ちょっと、そこそこの混み具合。
以下、気になった作品。
「象」山崎 隆(1938年、紙本着彩) 黒、ベルベット。
「花の夕」船田 玉樹(1938年、紙本着彩) 丸ぽっとんぼとん でも重たくないのはシンプルな背景のおかげか岩絵の具の透け感のおかげか。
「放鳥」山岡 良文(1938年、紙本着彩) 何でしょうね。この楽しい感じ。
「ヂーグフリード線」山岡 良文(1939年、紙本着彩) この白い線はひっかいているんでしょうかね。
「壺」八木 虚平(1942年、陶器) 孔。埴輪テイスト。でも模様は縄文土器テイストだな。
「寄せ書き」 何点かありました。 楽しそう。 岩橋 英遠氏のサインが「永遠」。
「鉱山風景」福田 豊四郎(1934年、紙本着彩) 鉄柱のかすれ具合など、岩絵の具が活きている感じがした。
「ラクダ」丸木 位里(1937年、紙本着彩) 目もいいが、顔の輪郭や背中のラインがいい。
「土」岩橋 英遠(1937年、紙本着彩) 英遠の土といえば1938年の二曲一隻の屏風に描かれたものらしいが、前年に描かれ額装されたこちらの方がいいと思った。
「雨乞」丸木 位里(1939年、紙本着彩) 刺してくるような。縦のライン。
「馬」吉岡 堅二(1939年、紙本着彩) ストレートに伝わるパワフル。馬は画面に収まってるが力は溢れ出している。
「都無ぢ」岩橋 英遠(1940年、紙本着彩) シンプルなシュール。無彩色で正解。
「竹」丸木 位里(1947年、紙本着彩) 大きさほど強い印象ではないが、よかった。
「大王松」船田 玉樹(1947年、紙本着彩) 会場をぐるぐるしているときに初めに目にとまった作品。
「孚」岩橋 英遠(制作年不詳、鉛筆・紙) 実験。でもいい。こういうのが残っているってこともいいな。
「戦地の印象」山崎 隆(1940年、(其四)1942年、(其五)1942年、紙本着彩) 取り込まれるところまではいかなかったが、ああこれはいいと思ったシリーズ。 これに並んでいた「高原」は、比べてしまったせいなのか大きいだけの印象で肩すかし。
「ブラカンマティ要塞の爆撃」吉岡 堅二(1941年、紙本着彩) 描かれた線と、ひび割れらしき線。
「神仙」山崎 隆(1941年、紙本着彩)(1948年、紙本着彩) どちらも描きこみ過ぎていない。タイトル通りと思った。
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遊びのある実験。立ち上がる力強さ。 当時はきっと、どえらい風の中で描いていたんだろうなあ。 と、見終わってから思いました。 風があった方が、何くそっ と思って勢いがつくってもんかな。 前傾姿勢。
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ちなみに、走りながら観た常設展はブラックがよかったです。
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2011/02/09訪問
2011/02/23更新
会場|東京国立近代美術館
企画展ギャラリー 開館時間|10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) *入館は閉館30分前まで 入館料|一般850(600)円 大学生450(250)円 ( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
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埴輪その他の鑑賞レポート・感想文
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