河井寛次郎 −生誕120年記念展−
併設展示
濱田庄司、バーナード・リーチ、棟方志功作品
丹波の古陶、西洋の陶器、日本の絣、日本の金工・木工
朝鮮時代の諸工芸、工芸的文字−仏教絵画を中心に−
の 感想文
ちょっと重い引き戸を開ける。靴を脱いで袋に入れる。
寛次郎は2階らしい。階段はかなり急。
順路分からずに適当に回る。だいたい2周。
2階 第1室と第2室の間の廊下「石人」
解説も作品リストもなく、国や時代は分からず。日本の古墳時代のものかどうか、ちょっと知りたかった。
2階 第4室
「包金 羽広鉄瓶 山形 昭和」
底から少し上の部分が羽広。埴輪の上着の裾のようだ。
しかし、よく観たら全体のシルエットが美しい。美しすぎる。
同じ部屋に、これより少し小型の鉄瓶もあり。
「鉄 螺旋燭台」
ぐるぐるです。ぐるぐるなのには合理的なわけでもあるのか。わけもなくぐるぐるなのか。やりすぎじゃないのか。
おもしろいことは認めます。
「朱塗 千段巻 大燭台 江戸」
輪積みを思わせる。
2階 大展示室
寛次郎部屋。
青がきれい。呉須(ごす)というらしい。
勢いのある絵。色で描いたものよりも、ぷくっと膨らんだ線がいい。筒描(つつがき)というらしい。
特徴的な手。指の曲線が寛次郎。なのか。いくつか見ているうちに手首の切り取り方のほうが寛次郎のような気がしてきた。
1階 階段の右の棚 中段 左端
「呉須 辰砂 いっちん 花文」いっちんは筒描のことらしい。なぜどっちかに統一しない。そんなことはともかく
来ました。おお。これ。
青もピンクも緑も黒もいいけど、なにより、勢いのある筒描のはみ出し具合。いい。すばらしい。
壺そのものがこぢんまりしているのもよし。
どうやら背面にも絵があるらしい。はみ出し筒描が見える。見たいなあ。
素材と技術とその人。
表現媒体との出会い。
おお埴輪よ。
よく似ている「呉須 筒描 扁壺(へんこ)」(2階)はもう少し大きい壺で、例の力強い手が描かれています。
パンフレットにも載っています。民藝らしさという点では確かにこっち。寛次郎らしさでもこっちか。
時代という要素もある。
1階 第1室 だったと思う
部屋中央の火鉢。三角の模様がぐるっとついていた。三角文、すなわち鋸歯文(きょしもん)といえば、埴輪である。
閉館の17時。靴を履いていたら、銅鑼が、ごぉーん。
2010/11/13更新
会場|日本民藝館 開館時間|10:00から17:00まで 入館料|一般 1,000 円
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