ザ・コレクション・ヴィンタートゥール
スイス発―知られざるヨーロピアン・モダンの殿堂
の 感想文
ここ数年で矢内原伊作の本をだいぶ読んだ。この機会にジャコメッティ。
「朝日を浴びるモレ教会」アルフレッド・シスレー きれいでしょうが。
「砂糖壺とレモン」ピエール=オーギュスト・ルノワール 横長の小品。今回出品されていたルノワールの中で一番よかった。なんでしょうね。重さがちょうどなのかも。
「ココの頭部」ピエール=オーギュスト・ルノワール ブロンズ彫刻。まるい。髪型もまるい。全体的にいいのに目がいや。
「アンリ・ワロキエ夫人」シャルル・デスピオ これもブロンズ。なぜか目が行く。前を通るたびにどうも気になる。
「モデルと一緒の自画像」ロヴィス・コリント 画家の帽子のつばの影部分、目のあたりだけがくっきり。やっぱり影が必要なのか。
「ジュネーヴ湖畔の柳」フェルディナント・ホードラー これは油絵。彫刻が多い展覧会だったせいか、この絵の柳が女性に見えて仕方がなかった。生きる喜びも狂気も抑えきれない女に見えた。柳に女性的なイメージがあるからか。 (武者小路実篤がホードラーについての詩(『ホドラー』)を書いています。参考:『武者小路実篤詩集』の読書感想文)
「自画像」「アネッタ」ジョヴァンニ・ジャコメッティ この2枚なんかいいなあと立ち止まったらアルベルト・ジャコメッティのお父さんの絵。
「秋の太陽」クーノ・アミエ 色が強烈で描き方も大胆だけど感じ悪くない。
「果物のある静物」ピエール・ボナール 結構たくさんあったボナール。6点か。この中ではこれ。
「肌着を持つ女」フェリックス・ヴァロットン 4枚あった絵はなんかどうも。このブロンズ像はちょっと来た。
「キャバレーの中、二人の老人、眠る人」マリウス・ボルジョー 嘘っぽい配置なのに許せる。
「振り向く少女の頭部」ヴィルヘルム・レームブルック 質感、色合い。テラコッタか。と思ったが人造石だそうだ。彫が浅く曖昧な表情。途中でやめたかのようだ。そうじゃないんだろうな。人間っぽくない。石の化身。でも人間が作った石か。なんだかわからん。
「ライナー・マリア・リルケの頭部T」フリッツ・フーフ また彫刻。ブロンズ。おもしろい形。こんな自分が好きかリルケ。
「ピエロ」ファン・グリス やわらかい。ほどほど整理されている。
「オデュッセウスの難破」アンドレ・ボーシャン 漫画。おちゃめ。
「失われた世界」ルネ・マグリット あれっ えーっ 来てたんだ 知らなかったよー あ そうなんだー。 1点だけだけど、やっぱり会えて嬉しいです。 まだ初期の、文字が多くて色が地味でそんなに大きくない絵だけど。サインは変わらないね。
「林間地(9人の人物による構成)」アルベルト・ジャコメッティ こんなに細いの。 そぎ落としたというより、凝縮されている。 前傾気味のものがある。台座からの立ち上がりがちょっと違うものがある。 独立したスペースに展示されていた。
「ディエゴの胸像」アルベルト・ジャコメッティ 今回出品されていたアルベルトのブロンズ3点のなかではこれが良かった。 もっと見たかった。 ディエゴの目の高さと同じ目の高さで見てみたかった。 もう少し見やすい照明で見てみたかった。
「横たわる女」アルベルト・ジャコメッティ デザイン。 頭らしき方から見る。こういう運動あるなあ。
「座って新聞を読むディエゴ」アルベルト・ジャコメッティ 絵は一枚。正面から描いた絵を見たい。
「静物」(1948年)ジョルジオ・モランディ 好きです。
「静物」(1951年)ジョルジオ・モランディ 来ました。今回一番来た絵。 そしてこっちの絵はがきはなかった。よくあることだが なぜ… なんとかならないものか…
ヤナイハラはいなかった。いつか機会があるでしょう。
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2011/10/07訪問
2011/02/20更新
会場:開催期間 宇都宮美術館:2010年6月13日(日)〜7月25日(日) 世田谷美術館:2010年8月7日(土)〜10月11日(月・祝) 兵庫県立美術館:2010年10月21日(木)〜12月26日(日) 長崎県美術館:2011年1月21日(金)〜3月27日(日)
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