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盾持ち人
人物埴輪の一種。ですが、ちょっと特殊。
おかしな帽子、おかしな表情のことが多い。 他の人物埴輪群とは離れ、円筒埴輪と並んでたりする。 そして何より、盾を持っているはずの、腕がない。 首から下だけ見たら、盾形埴輪です。
なぜ、盾形埴輪ではなく、盾持ち人にしたのでしょう。 笑ったり怒ったりできる「顔」が欲しかったのかも。 |
余裕を見せることもできる かかしの先輩 |
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まれに、腕、というか手のある盾持ち人埴輪がいます。
原山1号墳(福島県泉崎村太田川字原山)から出土した盾持ち人埴輪(福島県立博物館所蔵)は、
小さな手を盾に添えています。
埴輪のいる博物館 福島編 参照。
2011/02/24のニュースで、茅原大墓(ちはらおおはか)古墳(奈良県桜井市の国史跡)で出土し、
「最古の人物埴輪」と報じられた武人も、盾持ち人だということです。 →記事
武具の埴輪で、いちばん古くから作られ、特に多いのは、盾形埴輪です。
墳墓は守りが肝要なのでしょう。
実物よりも、埴輪のほうが、デザインが凝っていてカラフル。
2011/03/21up
2014/03/25更新