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農
さまざまな種類の埴輪が作られた関東で、 鍬や鎌などの農具を持つ人物埴輪が出土しています。
農具そのものの埴輪は出土していないようですが、 農民ははずせない、と考えた人がいたのでしょう。
「埴輪で表されるかどうか」は、 古墳時代の重要性のものさしのひとつ。 |
豪族 それは 豪農 なのかも |
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2011/05/13
関東で自由度の高い埴輪づくりがなされたのは、
当時の政治の中心であった畿内からほどよく離れていたからこそ、かもしれません。
群馬の相川考古館で、胴体しかない人物埴輪をたくさん見ましたが、
腰に鎌を着けているものが多かったです。
ちなみに、古墳時代には、鉄製の農具が使われ始めていたようで、
実物が出土しています。
農具そのものの埴輪は未出土ですが、
武具の埴輪は多数出土しています。武装した人物埴輪も。
このあたりに、地域性と埴輪の本質とのせめぎあいが見えるように思います。