|
|
家形埴輪
家の形の埴輪が出土しています。住居形や倉庫形など。 円筒埴輪に続き、4世紀から作られていたようです。
死者にはお墓。生者にはお家。 では家形埴輪とは。
それはさておき、底面に比べ高さのない家形埴輪は、 最も安定感のある埴輪と言えましょう。 |
家は舞台 私は女優 |
|
2011/07/07
◎ ◎ ◎
家形埴輪の下のほうを見ると、埋めしろがないものが目につきます。
このタイプの家形埴輪は、脚部を埋めず、そのまま地面に置かれたのでしょう。
◎ ◎ ◎
家形埴輪の作り方は、2パターン。
ひとつは、粘土板を使って作る方法。
家形埴輪の登場したころ(4世紀中頃)に西日本で用いられていたようです。角がしっかりカクカク。
もうひとつは、他の埴輪同様、輪積み。
6世紀の家形埴輪は、たいてい輪積みのようです。角が丸っこい。
なかには、もはや角がなく、家というより塔のような埴輪もあります。
角を見ると、どちらの方法で作ったか見当がつきます。
中期から後期(5世紀後半〜6世紀初頃)に粘土板から輪積みに移行したようです。
参考:『特集「西日本の埴輪 -畿内・大王陵古墳の周辺-」の見方3 −造形・変遷編−』東京国立博物館サイト内「1089ブログ」記事
『日本の美術348 家形はにわ』編集/三輪嘉六・宮本長二郎1995至文堂
◎ ◎ ◎
埴輪の お家は お屋根が決め手。
大きく分けて3タイプ。
まれに、片流造りというのもあります。
今城塚古墳などで出土しています。
2015/02/19加筆・修正
◎ ◎ ◎
関連のまめ |
|