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靫(「靭」と書いたり「ゆき」と読んだり…) 矢の入れ物。鏃を上にして入れ、背負って運びます。
矢の入れ物にはこのほか、胡籙(ころく)があります。 こちらは鏃を下にして入れ、腰に下げて運びます。
共に、装着状態の人物埴輪は出土しているものの、 それのみの埴輪は圧倒的に靫が多く、胡籙は1体だけ。 背負う方が楽ってことなのでしょうか。 埴輪に作るには、靫の方が大きく見栄えするからかも。 |
しょってます |
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東京国立博物館所蔵の埴輪の靫を2011/01/21のトーハク目撃談でご紹介しています。
靫の実物は、革や木などで作られ、うるしを塗られていたらしい。
腰に装着して矢を入れる道具「胡ろく(ころく)」をかたどった形象埴輪(はにわ、復元高約96センチ、幅約39センチ)が、
和歌山県の大日山35号墳(6世紀前半築造)から、日本で初めて出土しています。
(2008年08月26日のニュース)
弓の埴輪もあります。
群馬県の榛東(しんとう)村高塚古墳や藤岡市白石から出土しています。
非常に珍しい。
細く長いものは、粘土では作りにくいのでしょう。
武装した人物埴輪が弓を持っていることがしばしばあります。国宝の埴輪も持っている。