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突帯 埴輪に巻かれ貼り付けられている粘土の帯です。 別名タガ。単位は条。
突帯は、いろんな埴輪に見られます。 すべての埴輪に突帯があるわけではありませんが、 突帯のない円筒埴輪は見たことがありません。
輪を積んで作られた円筒に、更にかけられた輪。 それが、突帯です。 |
3条突帯の円筒埴輪と 脚部に突帯のある 人物埴輪(男子) 埴子作 |
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2010/12/07
円筒埴輪の突帯は3条か4条が多いようですが、1条だけだったり、8条もあったりと、さまざま。
円筒以外の埴輪の突帯は、脚部や台部に1条か2条ついていることもあれば、ない場合もあります。
突帯は、凸帯とも書きます。
突帯の突き出し具合はさまざま。
大きく突き出ているものもあれば、平べったく本体にくっついているものもあります。
突帯の突き出し具合は、時代を下るにつれて控えめになっていくので、
埴輪の作られた年代、および、その埴輪の立てられていた古墳の築造年代を推定する際に、
突帯の形状をヒントにすることがあるようです。
円筒埴輪の条数や突き出し具合や突帯同士の間隔は、たいてい古墳ごとにそろっています。
古墳を縁取る円筒埴輪の美しさの鍵は突帯にありそうです。
埴輪につけられた突帯は、時代のものさしであると同時に、古墳の主の方針の現われでもあります。
2013/02/09更新