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空へのあこがれ
帽子・冑・冠・鉢巻き。頭に被るもの。 蓋(きぬがさ)・翳(さしば)。頭の上にかざすもの。 水鳥・鷹。空を飛ぶ鳥。
あまたあるモチーフから、これらを選ぶ。強調する。
古墳時代当時、空を飛ぶ手段はなかったでしょうから、 空へのあこがれは今より強かったのではないでしょうか。 そしてまた、空への恐れも大きかったかもしれません。 |
飛べないけど 泳げるもん |
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2011/12/29up
蓋(きぬがさ)とは こんなんです |
「クレアこうのす」に展示されている 生出塚埴輪窯跡から出土した組み合わせ型蓋(きぬがさ)形埴輪 左手前の埴輪を 右奥の埴輪にのっけると 左奥の埴輪のようになる ちなみに右手前は猪形埴輪
左手前の埴輪 上から こちらでの解説によれば 蓋(きぬがさ)とは 『身分の高い人にかざす日傘』
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國學院大學所蔵の埴輪 おおきいです 最大直径1メートルくらいか
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翳(さしば)とは こんなんです |
生出塚埴輪窯跡から出土した埴輪 「クレアこうのす」に展示されています
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東京国立博物館所蔵の埴輪 群馬県伊勢崎市豊城町権現下出土
翳(さしば)とは 高貴な人の姿を隠すためのもの と言われているようです
しかし 貴人の顔の代わりにしてはおちゃめすぎないか うーむ
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家形埴輪の屋根の強調も、空を意識しているのかもしれません。
もっとも、埴輪は古墳や祭祀場に立てるために作られたので、
遠目に見ても何が表されているのかわかりやすくするために、
特徴を強調しただけかもしれません。
それでも、埴輪を見ていると、
空・天・日といったイメージが浮かびます。
浮かびません?
どうです?