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古墳
ある時期、さまざまな形の、土を高く盛ったお墓が多く作られました。
大きさの違いはあれど、古墳は全国に約20万基以上。 ちなみに日本最大の古墳は大仙古墳。全長約486m、高さは30m超えの前方後円墳。
大規模な建築工事には、相当な時間とエネルギー、高度な技術が必要。 しかも、古墳内部には石室を作り、中には鏡や剣などの貴重なものが納められています。
ということは、あるていど生活が安定し余裕があったのでしょう。そして集団生活。 そんな時代に、埴輪は作られ、古墳に立てられました。 |
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2012/08/19up
大きく立派な古墳に眠るのは、広い土地や多くの人を操れる有力者のはず。
つまり天皇や豪族、ということになります。
「古墳時代」と呼ばれるこの時代には、
灌漑の技術が高まり、水田が広がり、米の収穫量が増え、食料の貯蔵も工夫されたようです。
しかし、それだけに、土地や水をめぐる争いも増え、身分の差も大きくなったようです。
ところで、「古墳時代」というと、だいたい、3世紀末〜7世紀初めを指すようですが、
始まりは3世紀半ばから、など異説もあります。
さかのぼればさかのぼるほど、時代区分は明確でないようです。
そもそも、
何を基準に時代を区切るのか?
時代の名称をどうするか?
という点からして、さまざまな考えがあるようです。
文献の残っていない時代の手掛かりは遺物や遺跡のみ。
そこからわかる生活形態や文化で区切る事が多いようです。
年表などでは、名称の組み合わせを2パターン以上示したり、斜め線で区切られていたりするのを見かけますね。
ちなみに、古墳が作られる前のお墓は、墳丘墓と呼ばれ、高くて4.5mくらいのようです。
墳丘墓と古墳との区切りはあいまいのようですが。
古墳。
そもそも、古墳とは何か、ということも、簡単には言えないようです。
関連の参考文献 |
『論争・学説日本の考古学 5 古墳時代』 桜井 清彦/編 雄山閣出版(1988/09)
『前方後円墳の成立』 近藤 義郎/著 岩波書店(1998)
『前方後円墳と弥生墳丘墓』 近藤 義郎/著 青木書店(1998)
『古墳時代 列島の考古学』 右島 和夫、千賀 久/著 河出書房新社(2011)
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関連のまめ |
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