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透孔
埴輪の内側の中空部分まで達している孔。 形は、○、△、□、半円、巴など、さまざま。
きっちり同じ形に開けられ整然と並ぶ孔もあれば、 何もここじゃなくてもという位置に、 何形とも言えない形に開けられた孔もあります。
埴輪は、目も口も、孔。風通し良し。 |
はにわには はにわには あながある はにわには はにわには そこがない (言葉で埴輪 1「はにわとは」) |
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2011/01/28
なぜ、あながあいているのか。
仮説さまざまあるようです。
「焼成時によく焼けるようにあけた」
「前の時代の特殊器台には意味があった穴が、埴輪には形骸化して残った」
「デザインとしてあけた」
などなど。
かつては、「運ぶ際に棒を通すため」という説もあったようですが、現在は否定されているようです。
はっきりした結論は出ておらず、謎。
焼成の効率化、粘土の節約、運搬時の軽量化など、あなをあけることで合理的な利点は多くありますね。
ただ、数多くあけたり、大きくあけたりすると、壊れやすくなるかもしれません。
ともかく、あなには表情があります。
目や口でなくても、あなには表情があります。