|
|
柾目(ハケメ)
平行な木目。
埴輪には、たいてい縦方向に柾目がついています。 横方向についているものもあります。 ないものもあります。
しかし、柾目がある方が、「おっ 埴輪だ」となります。
光だけでも、影だけでも、 埴輪にはたどり着けないのかもしれません。 |
朝顔形円筒埴輪 部分
埴子作 |
|
考古学では「ハケメ(刷毛目)」と呼ぶことが多いようです。こちらが正式名称かも。
縦方向につけられた柾目を縦ハケ、
横方向につけられた柾目を横ハケと呼んでいるようです。
斜めハケもあり。
円筒埴輪など、上端が開いている埴輪では、内側の上方の表面にも柾目がついていたりします。
杉などの柾目の木の板でなでつけたと思われる、まさに木目のような柾目もあれば、
ヘラか竹串のような道具で一本ずつ描かれたらしい、かなり間隔の広い柾目もあります。
なぜ柾目をつけているのでしょう。
粘土紐同士をしっかりくっつけるため、という説があります。
埴輪によっては、そう考えるのが妥当なものも見られます。
ただ、間隔の広い柾目のついた埴輪は、この説では説明できません。
柾目の存在意義とは。
わけあって木に似せたのかも。
それならそれで、そのわけが知りたい…
ちなみに
埴子が出土品を観察したところ、
人物埴輪の顔には柾目はほとんどないようです。
2013/02/09更新
2015/01/27更新
関連のまめ |
|