特集陳列

うつす・つくる・のこす

−日本近代における考古資料の記録−

東京国立博物館 本館 特別2

および

平成館の総合文化展

の埴輪目撃談 (201303)

 

 

まずは埴輪をご紹介。人物埴輪が2体出演しています。

  

 

埴輪 短甲の武人(埼玉県熊谷市上中条出土)

 

おそらく武者小路実篤も見た埴輪。彼が「面白い」を連発した埴輪。

 

ゴーランドの絵は埴輪の表情を見事にうつしています。

 

探すとそっくりな角度がある。

埴輪は口元に表情が強く現れるのです。

 

 

埴輪 腰に鈴鏡をつける女子(群馬県伊勢崎市下触町出土)

鈴鏡・耳玉・耳輪・水玉模様の服

乗ってる台もいいですね。

 

 

埴輪と『上古時代男子図』『短甲冑着用男子図』 および復元品いろいろ

 

埴輪と『上古時代女子図』

『上古時代飾馬図』 および復元品いろいろ

 

埴輪から当時の風俗を想像して描かれたとおぼしき、べた塗りの掛け軸4点。

作者の杉山寿栄男は図案家。埴輪コレクターでもあった。

杉山コレクションの埴輪が東北歴史博物館にあります。いつか見に行きたい。

 

他にも古墳時代の遺物が。

眉庇付冑(福井県吉田郡永平寺町松岡吉野堺 二本松山古墳出土) 右奥はその復元模造

 

眉庇(まびさし)に三角の穴。影もおもしろい。

 

 

もちろん埴輪目的でしたが、はっとさせられたのはこれ。思わず覗き込んだ。

 

 

 

 

『出雲国塩冶村古墳石槨石棺図』 現地=島根県出雲市上塩冶町 築山古墳

描き人知らず。

 

引き込まれる。現実にあるものをただ写したとは思われない。

幻想的。なんて繊細なの。

この特集陳列の白眉。

 

 

ちょうど

<列品解説・ギャラリートーク> 描かれた考古遺物−日本美術と近代考古学のあいだ−

の時間14:00 14:30だったので、解説を聞きながら見ることができました。

 

記録のため、復元のため、過去を探るため、特別に作られた美術品の数々。

なかなか展示されない。今回は貴重な機会。

保存のための箱もとても丁寧に作られていて、一見の価値あり。

などの解説をいただきました。

講師の鈴木希帆(登録室アソシエイト・フェロー)さん、ありがとうございました。

 

 

歴史は繰り返すように見えて、けして同じところには戻らない。

 

時の道

描かれゆくのは

らせんかな。

 

 

 

 

さてこの特集陳列を見たなら

平成館にも行きましょう。

 

見おぼえがあるはず。

 

ね。

ね。

ね。

 

 

そう

こちらが元であります。

 

 

斯様に博物館は面白い

  

 

今回は

作家の経歴、博物館・考古学・美術それぞれの年表、参考文献などが載った用紙を頂きました。

しかし出品リストはもらい損ねました。あったのかどうかすら確認し忘れた…

うかつ。

 

サイトのリストには載っていない品も展示されていました。

  

  

 

混雑状況報告。

 

けっこう人がいましたよ。

タイミングを見て撮影しました。あんまり独占しようとすると邪魔かも。

広めの写真を撮る場合、かなり粘らないと人が入ってしまいます。

展示室全体が無人にはならなかった。

しかしその程度に人が来ている、というのはちょうどよい、ということです。

 

 

 2013/10/01(火)13:3015:00訪問 

  

おまけその1

うろのあいたムクノキ

もう埴輪にしか見えない

 

おまけその2

 

水のない噴水池

お疲れさま

 

 このページの画像はすべて、上記館所蔵もしくは展示の埴輪などを、埴子が撮影したものです。

 2013/10/04up

 

 

会場|東京国立博物館 本館 特別2

会期|2013910日(火) 〜 20131020日(日)

休館日|月曜日

入館料|一般:600円(総合文化展の料金)

 

   

  

    

 

このまえの目撃談 (201302)

 発掘された日本列島2013 の埴輪目撃談

 

このあとの目撃談 

埴輪などなど目撃談

2014年より「埴輪目撃談」と「アート感想文」を統合しました

 

 

2010-2013展覧会などの感想

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2010-2013埴輪鑑賞レポート

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