ブリヂストン美術館コレクション展 画家の目、彫刻家の手
の目撃談 (2014の07)
シャルル=フランソワ・ドービニー《レ・サーブル=ドロンヌ》 本展の第一室で、空気に魅かれた作品。
カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー》1835-40年 いい。が、道の幅が少しおかしい気がする。
ギュスターヴ・クールベ《雪の中を駆ける鹿》1856-57年頃 いい。が、クールベなら、うっそうとした森がみたい。
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873年 顔なんかないが、人間それぞれに存在感がある。
エドガー・ドガ《レオポール・ルヴェールの肖像》1874年頃 顔やひげは写真のよう。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《サーカスの舞台裏》1887年頃 モノトーン調の油彩がよい。 ロートレックらしさがないようで、やっぱりある。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《騎手(T)》1899年 これもよい。斜め後ろからの構図。 やっぱりかっこいいねロートレックは。
クロード・モネ《雨のベリール》1886年 激しい雨と波。荒々しさより美しさが勝っている。きれい。 ブリヂストン美術館の作品解説によれば、ベリールは「美しい島」という意味だそうな。
ポール・ゴーガン《乾草》1889年 わずかなオレンジが効いている。 手前右にいるのは猫?
モーリス・ドニ《バッカス祭》1920年 物語のワンシーン。色鮮やか。にぎやか。
浅井忠《グレーの洗濯場》1901年 よい。やはり夏に見たい絵。 描いたのは10月だそうな。秋の川なのね。 それでもやっぱり夏に見たい。水がきれい。澄んでいる。
藤島武二《黒扇》1908-09年 いいなあ。これは立ち止まらずにはいられない。 かなりの速さで描いているのは、魅力を急いでつかまえるためなのか。 確かに、なんでも時間をかければいいってものでもない。
青木繁《海景(布良の海)》1904年 モネの《雨のベリール》にとても似ている。 ベリールはフランスのブルターニュ半島の南。 布良は千葉県館山市南端。 どちらも南、というのがポイントなのか。 本展では、展示されている部屋は違いますが、両方を見比べられる場所に立って見てみました。 波は似ているけど、岩が違うかな。
オディロン・ルドン《神秘の語らい》 油彩だけど、パステルのような描き方。
アンリ・マティス《画室の裸婦》1899年 画室の中だったの。てっきり屋外かと。マティスの色だからか。
ジョルジュ・ブラック《梨と桃》1924年 キュビズムじゃないブラックもいい。
ケース・ヴァン・ドンゲン《シャンゼリゼ大通り》1924-25年 いかにもパリ。いかにも過ぎる。 ブリヂストン美術館のサイトで見たらオランダの人なのね。 異邦人の見たパリの絵。
佐伯祐三 これもいかにもパリ。パリを吸い込み過ぎて、パリに飲み込まれているみたい。 これも異邦人の見たパリの絵。
藤田嗣治 これは意外とそうでもない。 《猫のいる静物》1939-40年などは、日本画っぽい画面。 パリに暮らす外国人の見たパリの絵。
アンドレ・ドラン《自画像》1913年 なにか、迫力があった。
カイム・スーティン《大きな樹のある南仏風景》1924年 しっかりしろ、と声をかけたくなるような絵。 長く見ていると平衡感覚を失う。自分も巻き込まれる。
ジョアン・ミロ《絵画》1927年 無邪気さ。
ジャコメッティのブロンズ像とエッチングとデッサンが収穫。
アルベルト・ジャコメッティ《ディエゴの胸像》1954-55年 ブロンズ ディエゴ像は横から見ても細いが、前から見るととんでもなく細い。 ジャコメッティの目にはこう見えていたのかな。 鼻とあご。顎のほうが前に出ている。 本展いちばん。
アルベルト・ジャコメッティ《アネットの顔》1955年 エッチング アルベルト・ジャコメッティ《アネット》 インク 正面からの形の捉え方。
今回主役級の扱いのドガとロダンですが… どうもわたしにはそんなには… ぐいっと引き寄せられるほどではないのです。 ドガのひざ下が気になる。もっと反ってないか? ロダンはうますぎるのかなあ。お手本的。
オシップ・ザツキン《ポモナ(トルソ)》1951年 いいな、と思ったら、自分は前にもいいなと思っていた。 ほんとうにいいらしい。
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混雑状況報告。 それほど混んではいなかったです。 一部屋を独占していたときもありました。5秒くらいですが。
2周。
2014/03/05(土)15:30-16:45訪問 |
このページの画像はすべて、上記館所蔵もしくは展示の作品などを、埴子が撮影したものです。 |
2014/03/08up
会場|ブリヂストン美術館 会期|2014年1月18日(土)〜2014年4月13日(日)
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