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ボストン美術館×東京藝術大学

ダブル・インパクト 明治ニッポンの美

於・東京藝術大学大学美術館

の目撃談 (201505)

 

新緑の本日は初夏の陽気

 

 

南風

今から始まる冒険に

君を連れてく船待つ港

 

船が出るぞー

 

 

 

 

冒頭、船の絵、港の絵が多く並ぶ。

海の向こうから、ついに来ましたインパクト。かなり揺さぶられたことが察せられる。

波。船。旗。風。

 

三代歌川広重《横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図》1875年(明治8

波止場がウロコか波のよう。その上に立つ洋装の人びと。

 

歌川芳員《亜墨利加国蒸気車往来》1861(文久元)年

モノトーンの中、星条旗だけに赤をさす。

 

写真もモノトーンだが、色がつけられている。

 

高橋由一《花魁(美人)》1872年(明治5

由一の花魁と由一の鮭なら、わたしは鮭を取るわ。

 

作用反作用の法則。

自分が与えている影響とは?

 

柴田是真《野菜涅槃図蒔絵盆》1888年(明治21

青ざめた大根。今生の別れに、カボチャやナスたちが集まる。

ちゃかしているのか深いのか、わからん。

それはともかく、蒔絵の野菜たち、いい色だ。

 

河鍋暁斎《地獄太夫》明治時代

着物に、壽(ことぶき)らしき文字。

踊る一休と三味線を弾く骸骨、さわがしい。

月の形が変。山に埋まっているようだ。

 

暁斎は地獄太夫をたくさん描いているらしい。昨年、クリーブランド美術館展でもみた。

そちらのほうが好み。

クリーブランド美術館展 及び 人間国宝展 の目撃談

 

河鍋暁斎《竜神・侍者》1879-80年(明治12-13

すね当てや、手に持っている錫杖のようなものは、西洋的な雰囲気。

 

河鍋暁斎《風神・雷神》明治時代

赤い雷神の腰に並ぶ緑の顔。竜の顔?

風神の白い袋には継ぎ目がある。

散る紅葉。

 

柴田是真《雪中鷹図》明治時代

重たい雪が枝にしがみつく。

小鳥は落ちているのか逃げているのか。

掛け軸の地に、折り鶴。

 

作者不詳《猿蒔絵盆》明治時代

二匹ほど、眼鏡をかけていた。

 

二代歌川国明《大日本内国勧業博覧会製糸器械之図》1877

大勢いる女性の着物がそれぞれ異なっているあたり、丁寧で、おもしろい。

 

安達吟光《貴女裁縫之図》1887

洋装。基本的には実際の装いを写したのだろうが、お話の中のような、ふしぎさがある。

 

上掲二作で10年の変化を感じる。

 

小林清親《猫と提灯と鼠》《九段坂五月夜》《鶏に蜻蛉》など、どれもおもしろかった。

《川口鍋釜製造図》は、働く人たちが、とんがり帽をかぶっている。小人みたい。

 

橋本雅邦 《千歳松》1895(明治28)年

松が竜みたいだ。しなる竜の尾が鞭のようだ。こっちへ迫ってきて、はね飛ばされそうだ。

 

木村立嶽《巌間望月図》1884-87

丸い画面。

月を観ている人を、洞窟の中からこっそり見て描いたかのようだ。

狩野芳崖の《暁霧山水》と構図が似ている。

 

 

横山大観。やられた。

小川・滝・海。

横山大観《樹間の月》《月下の海》《滝》《海》1904-05(明治37-38)年頃

《滝》、確かに滝だ。最小限の表現による滝。

《樹間の月》、樹と月は引き立て役。主役は小川と、そこに集まる白鷺。

 

大観の突き抜けたところには魅力を感じていたが、今回、来るべき衝撃が、とうとうきた。

他がかすんじゃう。大観インパクト。

朦朧体、いい、すてき。

それなのに、発表当時は日本での評判がいまいちだったらしい。

でも欧米では評価され、朦朧体の作品はそちらに残った。

そして今回、里帰り。

 

 

藤島武ニ《イタリア婦人像》1908-09(明治41-42)年頃

斜めに、ちらっと眼に入ったときに、これちょっといいな、と思ったら武二。

さすが武二だ。

05年からヨーロッパに留学。そのとき38歳、既に装飾的な作風を確立していた武二。

違う方向を攻めたい、ということで勉強したらしい。

ブリヂストン美術館の《黒扇》に通じるものがある。と思ったら、やはり同じ頃の作品。

 

 

 

  

 

今回の特記事項

 

展示は3階と地下2階に分かれている。

遠くて閉口だが、大きめの展覧会は、展示室を2カ所使う、ということなのでしょう。

もちろんエレベーターがあるし、案内人もいます。

 

もどかしいので階段にした。

展覧会の世界が分断されるような気がするし。

 

額のカバーの反射が気になる。かなり気になった。近づいてもよく見えないものあり。

もう少し改善できないものか。

 

展示ケースの枠というか、継ぎ目も気になった。見えることは見えます。

もう少し改善できないものか。こっちは大がかりになるか。

 

ミュージアムショップは2階と1階の二カ所。

  

  

 

混雑状況報告。

じっくり見られました。

しかし油断しているとぶつかります。後ろには気をつけましょう。

 

2周。

 

 2015/05/08(金)訪問 

  

 

 このページの画像はすべて埴子が撮影したものです。

 2015/05/09up

 

 

ボストン美術館×東京藝術大学

ダブル・インパクト 明治ニッポンの美

 

会場|東京藝術大学大学美術館

会期|201544日(土)〜517日(日)

 

会場|名古屋ボストン美術館

会期|201566日(土)〜830日(日)

   

 

  

2015年、今年もいいものたくさん見た。

 

時は流れる。ふと振り返る。

 

ダブル・インパクト展、いい作品をたくさん見られた。

次回からチェックしようという人が増えた。

なんとなく良さげ、で行ってみたけど、当たりの展覧会だった。

 

帰り際、チラシコーナーを見ていた時、耳に入った声を思い出した。

「やっぱり大観はいいわね。何でもないのに、いいわね」

 

強く共感したので、覚えていた。

 

 

 

  

    

 

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