ピカソと20世紀美術

北陸新幹線開業記念|富山県立近代美術館コレクションから

於・東京ステーションギャラリー

の目撃談 (201506)

 

 

東京駅丸の内北口

 

その1階へ

 

 

エレベーターで昇って、展示は3階から始まる。

 

パブロ・ピカソ《座る若い男》1899

既にうまいし、魅力もある。

後ろの女性がいい。

 

パブロ・ピカソ《肘かけ椅子の女》1923

うすいグレーと白。光当たる女の顔。

 

パブロ・ピカソ《黄色い背景の女》 1937

ビビッドな色づかい。

モデルはきっと美人だろうな、と思わせるのはなぜか。

キュビズムの、ザ・ピカソ作品なのですが、本展一番とは思わなかった。

 

パブロ・ピカソ《座る女》1960

こちらもザ・ピカソ作品。こっちの方がいい。けど、いまひとつ。

 

パブロ・ピカソ《静物》1941

でました。本展一番。

モノトーンでありながら、明るさ華やかさがある。

花。花瓶の水面。

 

ピカソは白。

この後に訪問したブリヂストン美術館で、確信。

コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト の目撃談

 

青の時代の作品は、版画の《貧しき食事》1904年がありました。

青を漂白して白になったか。

白も一つの色だが、染まりやすい色。

女にも時代にも。

どこかが、ある意味からっぽなのは、一つの才能か。

受け入れる、というピカソ自身の女性性が、作品に大きな働きをした、とも言える。

 

そう言えば、ポロックも白、と思った。

やはり何か通じるものがあるのか。

生誕100 ジャクソン・ポロック展 と所蔵作品展

 

マルク・シャガール 《山羊を抱く男》1924-25年頃

山羊の毛と、男のひげの質感。

シャガールにしては、重め暗めか。その分、安定感がある。この作品は、そこがよかった。

  

ケーテ・コルヴィッツ 《哀悼 エルンスト・バルラッハを偲んで》 1938-40

バルラハは昨年チューリヒ美術館展で見た。一点だけだったが、印象強かった。

うろ覚えでも、名前が頭に残っていると、つながる面白さを体験できる。

チューリヒ美術館展 の目撃談

 

ダダ。

ジョセフ・コーネル《ホテル・フローレンス》(ペニー・アーケード・シリーズ)1962-66年頃

コラージュ。

緑の鳥、近寄って見たくなる。

 

マン・レイの写真、デュシャンのトランクもよかった。

 

2階へ。

シュルレアリスム5点、どれもよかった。

 

ジャン・アルプ《鳥の骨格》1947年 ブロンズ

アルプな量感。いいですね。

 

ジョアン・ミロ《パイプを吸う男》1925

ミロらしいミロだ。ミロのいいところが出ているミロだ。魅力的だ。

 

マックス・エルンスト《森と太陽》1927

太陽なのか。月にしか見えないよ。

 

イヴ・タンギー《火、色彩》1941

人間の作った色をおもちゃにしている謎の生物。というイメージ。

火のイメージは受けなかった。火遊びか?

 

ポール・デルヴォー《夜の汽車》1947

デルヴォーの絵はどれも物語を感じる。

物語の背景が、デルヴォーの頭の中にありそう。

それこそ女性的な内面のふくらみが、画面よりはるかに大きい。

 

 

アルベルト・ジャコメッティ《裸婦立像》1950年頃

小さなアネット。もちろん細い。ケースに精いっぱい寄って、かがんで、回って見る。

 

ジャスパー・ジョーンズ《消失》1961

折り紙の途中で、折り方を忘れたみたい。

記憶消失? ではないだろうな。

 

ジョセフ・スコース《哲学者の誤り#2 よきものとやましくない良心》1991

石板にシルクスクリーンの文字。

ニーチェの「人間的な、あまりに人間的な」の引用。

英文。原文のドイツ語じゃないんかい。

と思ったが、壁面の日本語訳を見る自分。

いろいろおかしい気がする。なんなんでしょう。

結局、スコースの言わんとするところがわからない。

 

 

時代がすすむにつれ、あまり引かれなくなる。

近すぎるからか。

 

 

  

 

今回の特記事項

 

リニューアルされてから初めて行きました。

3階から2階への移動が煩わしい、が、

 

 

などなどの見所があること、

階段がわりと幅があったこと、

階段も自動ドアも静かだったこと、

戻ってもよいこと、

などの点から言って

まあ、許せないほどではない。

 

ロッカーは1階。

ミュージアムショップは2階。

 

 

リニューアル前に行っている、と思うが、記憶が定かでない。

  

  

 

混雑状況報告。

 

混んでいました。会期末ともなれば、当然か。

作品独占は可能。

特に、ルオーの部屋が混んでいました。版画が並んでいるせいか。

1往復半。

 

 2015/05/15(金)訪問 

  

 

 このページの画像はすべて埴子が撮影したものです。

 

 

会場|東京ステーションギャラリー

会期|2015321日(土)〜517日(日)

 

     

    

 

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