156回展 青銅のまつり ―光と音の幻想―

於・天理ギャラリー

の目撃談 (201521)

 

 

番外として出演している女子埴輪に会いに行く。

高さ54.4p(出土地不詳)

 

太い帯をむすんでたらす。

お顔がないのは残念だけど、いろいろ見所がありました。

 

まず、この展示に参加している理由は、鈴鏡を下げているから、だと思うのですが

 

その鈴鏡が

四角い。

 

銅鏡でも埴輪の鏡でも、こんな鈴鏡は見たことがない。

鈴は七つ。七鈴鏡なのか、八鈴鏡の鈴が一つ取れてしまった状態なのか。

  

体の前後で交叉するたすき。

 

勾玉と丸玉を交互につなげた首飾り。 

右手の指は、カエルや河童みたい。

腕輪は、右に一つ、左に二つ。

左手に持っている棒状のものはなんだろう?

 

 

白い顔料。ほか、はっきり確認できませんでしたが、赤と黒も?

 

首の内側に、横方向のハケ目。

 

出土地不詳だそうですが、関東のテイスト。

 

 

埴輪以外。

 

今回の主役はたぶん銅鐸。弥生時代の遺物。

 

トップバッター、流水文銅鐸(重要美術品) (高さ42.0p 伝徳島県吉野川沿岸)

奥は銅鐸模型(高さ40.8p)

 

模型を鳴らしてみました。わりに鈍く、それほど響かない。

あんまりいい音じゃないから鳴らさなくなっていったのかな。

 

袈裟襷文銅鐸(高さ115p 出土地不詳)

 

大きい。大きいことにはおそらく意味があるのでしょう。

 

銅鐸たち。

 

銅鐸の鋳型もありました。

 

 

改めて、時を進めて古墳時代。

 

三環鈴(出土地不詳)

 

環に対して、鈴の付け位置が異なっている。

 

馬鐸(3) (高さ11.5p、15.2p、19.5p 出土地不詳)

 

ぼつぼつした表面。印伝みたい。

 

馬鈴(高さ12.7p、径9.6p 伝福岡県太宰府市付近古墳)

 

本来の輝き。やはり光るものは目立つ。

 

馬鈴(5) (径6.0p 群馬県群馬郡簑郷町天宮古墳)

 

格子にぼつん、の表面の文様は、当時の流行りか、伝統か。音にはあまり関係なさそう。

 

目を引いたのはこの馬鈴。

下顎が突き出たような馬鈴。

出土地不詳。

 

はじめて見た。と思う。

 

 

鈴の一部は、音を鳴らすための、中に入っているものが見えました。

三鈴杏葉(3) (長さ10.2p 群馬県群馬郡簑郷町天宮古墳)

 

この画像ではよく見えませんが…

舌(ぜつ)と呼ぶのかな。

今まで意識しなかったが、何が入っているんだろう。

そういえば、鈴ってどうやって作るんだろう。

 

鈴が四つついた

鈴釧(径6.8p 出土地不詳)

 

女性の手首にはめられていたことが想像されるサイズ。

つくりもきゃしゃ。輪部分が細く、鈴も小さめ。

 

 

ほか、国内外の銅矛、銅戈、銅剣などが多数展示されていました。

 

 

奥に映っているのは、中国、ミャンマー、タイなどの銅鼓。

手前は六鈴鏡と五鈴鏡。

 

 

埴輪のまわりの展覧会でした。

 

 

 

  

  

 

今回の特記事項

撮影可でありがたい。

 

反射がすごくて、うまくは撮れませんでしたが。

 

本展の図録には埴輪なし。

 

別の図録を購入。

『天理ギャラリー第129回展 東西の古墳文化』2006

編集 天理大学附属天理参考館

発行 天理ギャラリー

600円)

カラー。

 

以前入手した図録に、本展出演の埴輪が載っていました。

『天理ギャラリー第24回展』1969 発行 天理ギャラリー

こちらは白黒。

鈴鏡が四角いという点については、記載なし。

 

  

  

 

混雑状況報告。

空いていました。展示室内に数人。

 

 2015/11/24(火)訪問 

  

 

 このページの画像はすべて埴子が撮影したものです。

 

 

156回展 青銅のまつり ―光と音の幻想―

会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー

開催期間: 2015102日(金)〜1128日(土)

 

   

  

    

 

このまえの目撃談 (201520)

 ジョルジュ・ルオー展 ―内なる光を求めて(出光美術館) の目撃談

 

このあとの目撃談 (201522)

考古展示室リニューアルオープン東京国立博物館 目撃談

 

埴輪その他の鑑賞レポート・感想文

埴輪などなど目撃談

 

2010-2013のレポート・感想文はこちら

埴輪目撃談(2010-2013

アート感想文(2010-2013

 

 

埴輪のとなりTOP

 

 

inserted by FC2 system