若林奮 飛葉と振動
於・府中市美術館
の目撃談 (2016の02)
空間を満たすエレメント、「振動尺」という概念の創作。 遠くて手が届かないものに触る方法。
手による振動尺を使って触る。 ビルが指に見えてくる。
重なりによって量をはかる。 紙など、薄いものを重ねて、遠くのものに触る。
これは、日本画の二次元を重ねて三次元四次元へと飛んでゆく感じと似ている。
庭。 箱庭ならぬ、缶庭。 缶のほうが、より囲いが固い。 しっかり囲って、確実に触りたいのか。
本物の庭。 セゾン現代美術館の庭、この人の設計か。 (参考 魂の場所)
マス目、よく見ると自分で描いている。 小さな四角を描いたものもある。 やはり囲いたいのか。
≪多くの川を渡り再び森の中へ≫ 川を渡る。
上から下への線。これは木か川か。 18作品、全部並んだところを見たかったな。府中では6作品のみ。
銅板の葉っぱ。 手のひらよりも薄手。でも手のひらに近い大きさだ。 それを重ねる。
人体のサイズと、人が触れて確かめる対象物のサイズ。
鉄より銅のほうが、なんだかいい感じだな。
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作品リストがない(サイトにはある)代わり、「自筆テキスト選」が置いてあった。 ありがたくいただいた。
しかしやっぱり紙の作品リストがほしいよ。
常設のリストはあった。
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常設。 企画展と常設展の境目がわかりにくい。 でも、常設にも若林作品がある。 境目をぼかして常設にも人を呼び込もうというねらいか。
耳の人、三木富雄。
牛島憲之。 ちょっと魅かれた。いくつかちょっと、立ち止まった。 だまし絵の要素あり。
部屋がいろいろあった。 ルートがわかりにくかった。 全部見たかどうか、自信がない。
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美術館の前庭。
≪地下のデイジー≫ 写真で見た印象よりは大きい。 正直、説明がなかったら、じっくりは見ない作品。
説明を読んで、見る。 放射能廃棄物を連想してしまった。
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バスの時間まで、府中の森公園を散歩。
犬や猫にも不細工がいる。 木にも不細工があると思う。
人間にももちろんいるし、人間がつくったものにもある。
なぜ不細工と感じるのか。 なぜ美しい、良い、好きなどなどと感じるのか。
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混雑状況報告。
ほどほどに人がいました。 行列はなし。 どの作品も独占できました。 最終週にしてはすいていた、と言えましょう。
3周。
2016/02/23(火)訪問 |
若林奮 飛葉と振動
巡回展。展示館ごとに内容が少し違うらしい。
2015年4月18日(土)〜5月24日(日)名古屋市美術館 2015年8月15日(土)〜12月13日(日)神奈川県立近代美術館 葉山 2016年1月9日(土)〜2月28日(日)府中市美術館 2016年4月23日(土)〜6月19日(日)うらわ美術館
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