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特別展 黄金のアフガニスタン ―守りぬかれたシルクロードの秘宝―

於・東京国立博物館 表慶館

の目撃談 (201608)

 

表慶館はこの洋館

華やかさではトーハク随一

本展開催にふさわしい場所

ライオンが守っています

 

 

アフガニスタンの秘宝は、アフガニスタン国立博物館が守ってきた。

 

本展では、古代アフガニスタンの至宝231件が展示されている。

 

杯の幾何学文様が気になる。

 

お椀の蓋は、雪の結晶のような模様が目を引いた。

アフガニスタンは高原の国で、雪も降るらしい。

 

蓋の取っ手をぐるりと囲む、三角文の帯もいい。

 

デルフォイの神託が刻まれた石碑台座。

「幼きものは行儀よき者となり…」まずは人としての型に入れ、ということか。

ゴールは「悔なき死」。 

ギリシア文字がくっきりしていて、ついこの間刻み付けたかのようだ。石灰岩は残りがいいのか。

 

全文は公式サイトにあり。ただし日本語訳のみ、ギリシア語の原文はなし。

 

神託の左隣にも別の文章が刻まれていた。こちらも訳と解説が欲しかった。

 

ところで、台座の上にのっていたはずの石碑は、断片しか残っていない。

台座より重要なことが書かれていたと思うのだが。

 

日時計、緯度経度があっていないらしい。なぜだ。

 

短剣が三本入った鞘。まとめて収納しちゃうのか。

 

冠(1世紀)

金でつくられた樹。ハートやスペード。下部には花。そして小さな円盤がたくさん揺れている。

 

似たものが日本で出土している。

公式サイトより。

「この造形美は奈良県藤ノ木古墳の冠にもみられるように、遠く東アジアまで広まった」

藤ノ木古墳は6世紀ごろの築造。タイムラグはかなりある。

ともかく、シルクロードが日本列島まで続いていたことが実感される。

 

ガラスの色付けが鮮やか。勢いのある筆さばき。

 

ガラスの魚たち、面白顔。

概して人物より動物がいい。

 

脚付角杯。

上に向かって伸びている二本の棒は、カタツムリのツノのように見える。

 

 

魚装飾付円形盤。

青銅の魚たち。

鏡を利用して展示されているが、これだけ見るとよくわからない。

どれが魚のどこなのかもよくわからない。

再現したものがあり、こちらを揺らすと、そういうことかと良くわかる。

 

シレノスのマスク。

頭にハート型の葉っぱ。

山野の精で、ディオニュソスの師らしい。

 

 

 

 

流出文化財、すなわち「文化財難民」15点。

略奪され、流れ流れて日本で保護され、アフガニスタンに帰国する。

 

ゼウス神像左足断片。大理石。

断片だが、大きい! 足幅21.0cmだそうな。

 

想定復元されたゼウス像が

同時開催の素心 バーミヤン大仏天井壁画東京藝術大学大学美術館 陳列館)で展示中。

 

 

 

ギリシア神話の神々がモデルの像が多い。

なかでもディオニュソスが大勢いる。

なぜディオニュソスなのだろう。

 

 

使用されている宝石のほとんどが、トルコ石(ターコイズ)。

金属はもちろん金。

 

両方アフガニスタンで取れるから、ということもあるでしょうが、

金色とターコイズブルーの組み合わせは、引き立て合う配色だ。

 

 

素材は、金、ガラス、大理石、石膏、青銅など。

象牙はインド産らしい。木のように、縦に裂けていた。

 

 

ハート型多用。

ハート、と言っていますが、もともとのモチーフは心臓ではなく、おそらく葉っぱ。

 

花より葉。

葉のほうが数が多いから?

花ははかないから?

 

 

「文明の十字路」アフガニスタン。

 

交差点では事故が多い。

 

 

最後に平山郁夫コーナーが。

≪ヒンドゥクッシュ山脈海抜二六〇〇メートル バーミアン石窟大石仏 アフガニスタン≫1997

好きな水彩画でうれしい、やはりいい、が、

顔をえぐられた大仏はやはり鮮烈で、絵を純粋に味わうことができない。

 

  

 

混雑状況報告。

 

チケットの行列も入館の行列もなし。

 

館内は、行列はできていませんが、結構混んでいます。

立体物がほとんどで、展示にスペースが取られ、観覧スペースが狭い。

しかも小さめのものが多いので、すべてをしっかり見たい場合はかなり時間がかかるでしょう。

 

自分の場合は

ちょっとペースを落として順番通り見たり、

先に解説を読んでおいてポイントを絞って見たり、

人の後ろからのぞいておいてから、空いたときに近づいて見たり、などしました。

 

 

1階と2階をそれぞれ2回ずつくらい。

 

 2016/04/26(火)11:00-12:00訪問 

   

 

特別展 黄金のアフガニスタン ―守りぬかれたシルクロードの秘宝―

 

会場|東京国立博物館 表慶館

会期|2016412日(火)〜619日(日)

 

     

見終えてから

先週見た「平成28 新指定 国宝・重要文化財」をもう一度見て

素心 バーミヤン大仏天井壁画」を見に東京藝術大学大学美術館の陳列館へ向かう

その前に振り返って

トーハク入口の看板

湖畔の木陰で涼むひと 木陰で読書するひと

 

左から「特別展 生誕150 黒田清輝 ―日本近代絵画の巨匠

平成28 新指定 国宝・重要文化財

特別展 黄金のアフガニスタン ―守りぬかれたシルクロードの秘宝―

そして本館

 

    

 

このまえの目撃談 (201607)

平成28 新指定 国宝・重要文化財(東京国立博物館)の目撃談

 

このあとの目撃談 (201609)

素心 バーミヤン大仏天井壁画(東京藝術大学) の目撃談

 

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