シャガール、ヴラマンク、 キスリング... 館蔵7作家による ヨーロッパ近代絵画展

於・松岡美術館

の目撃談 (201618)

 

今回は

まず二階へ

 

  

モーリス・ド・ヴラマンク(1876 - 1958年)、8点。

 

ヴラマンク《海》1952

わずかな空の青、波頭の白。重たい雲。

 

《港のヨット》 《海》

 

松岡美術館で頂いた解説より引用。

「海を見ていると深い不安に陥る。」『風景と人物』1953

 

これは本展一番かも、と思ったが

雪を見てしまうと、少し冷める。

 

ヴラマンク《雪の中の村》1930年頃

 

左から 《雪の中の村》 《谷間》 《カシの港》

 

同じ白でも、ヴラマンクの白は雪の重さがある。

こっちが本展一番。

 

松岡美術館で頂いた解説より引用。

「道は歴史をもち、村もまた別の歴史をもつ。風景は魂の状態である」『風景と人物』1953

  

ヴラマンク《谷間》1930年頃

道と地平線とが、画面を三つに分割する。

茶の地面の上、這うように逃げる青空を、追いかける白い雲。

色はどれもしっかり重く、かつ、澄んでいる。

 

ヴラマンク《干し草の積んである風景》1925

ヴラマンク《港のヨット》1910

ヴラマンク《嵐の前の風景》1930年代

どれも悪くはないが、上の3点ほどひかれない。

 

ヴラマンク《カシの港》1917年頃

セザンヌの影響が顕著。

みんなセザンヌを通るのか。

 

ヴラマンク《スノンシュ森の落日》1925

エルンストみたい。それならエルンストの絵が見たい。

 

 

ヴラマンク作品によく見られる、左上から右下に流れるような傾きは、本展出品作では抑えめだった。

でも傾いてた。

 

ヴァイオリンを弾く人だったらしい。

それが傾く画面の理由か?

 

 

ヴラマンク以外。

 

キスリング《裸婦》1925年頃

女性像をたくさん描いているが、これが一番よかった。

 

ルオー《ブルターニュ教会の内部》1938

ルオーらしい顔アップの道化師もあったが、なぜか引き絵のこちらに魅かれる。

テーマは重く、色遣いは地味だが、暗いとは感じない。

 

  

ユトリロ《モンマルトルのジュノ通り》1926年頃

隣に描き込み過ぎの絵があったせいか、こちらがよい。

 

左から2番目が ユトリロ《モンマルトルのジュノ通り》

 

 シャガール《ラ・ペ通り》1926年頃

一番らしくない画面構成かもしれないが、一番気に入った。

 

中央が シャガール《ラ・ペ通り》

 

キース・ヴァン・ドンゲン、緑色の影が女性たちを引き立てる。

 

 

 

  

ヴラマンクの書いた本が読みたい。

特に本展で紹介されていた『風景と人物』1953年が読みたい。

邦訳はないのかな。

 

海はヴラマンクじゃなくてもいい。もっと海がぴったりな人がいそうだ。

クールベの海のほうがいいな。

モネの海もいい。

ヤン・トーロップのパステルの海。

横山大観の朦朧体の海。

奥村土牛の鳴門。

藤島武二の岬からの海。でも武二なら女性の顔だ。

海の絵はたいてい海面の波の絵だけれど、イヴ・タンギーは海の中。この人は間違いなく海の人。

野見山暁治も海の人だな。

 

思い出せる範囲だけでも、海のいい絵はたくさんある。

ベストはどれか、決めかねる。

 

 

 

常設。

 

《アレキサンダー大王 胸像》大理石 ヘレニズム期 紀元前3世紀

 

女性像かと思った。鼻が欠けちゃってるせいかな。

 

《馬頭部》玄武岩 ヘレニズム期 紀元前3世紀

 

初めから胴体がなかったそうな。

馬具が気になる。

 

 

正面

 

正面から見ると、龍のような印象。

 

 

龍は想像上の動物だから、ほんとうは逆だな。

龍には馬がブレンドされているのだ。

 

もひとつ馬。

 

ヘンリー・ムア《馬》

 

正面

 

龍には似ていない。ウサギっぽい。

 

展示室内を見まわす馬。

 

尻尾は欠けている。馬具はつけていない。

 

 

エミリオ・グレコ 《アンナ・テイト》 《パトリシア・パターソン》

 

 

顎に手をやるモデルと作家。

 

  

 

混雑状況報告。

 

がら空きでした。

ヴラマンクの部屋などは、ほぼ独占状態。

 

むしろ残念だ。

もったいない。

美術館が維持されないと困るし。

 

 

 2016/09/22(木)訪問 

   

空いていたのは

雨の日だったからかも

 

 

 

シャガール、ヴラマンク、 キスリング... 館蔵7作家による ヨーロッパ近代絵画展

 

会場|松岡美術館

会期|2016426日(火)〜924日(土)

 

     

    

 

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