総合文化展
於・東京国立博物館 平成館
の目撃談 (2017の06)
平成館。
「政治的社会の成熟 ―宝器の創出―」コーナー 特殊器台破片 岡山県総社市三輪字 宮山墳墓群出土
特殊器台破片、今は二か所に展示されている。
特集展示「吉備・伯耆因幡の古墳文化 −中国地方東部の歴史的特質−」
特殊器台破片 岡山県総社市三輪 宮山墳墓群出土
透孔は円・三角・巴・四角。線刻は弧帯紋や綾杉紋など。
外面はどれも赤く塗られている。 輪積み毎に赤い顔料を塗った特殊器台がある、と読んだ。 そこで 断面を かがんで見たり
横から 見たりした が
よくわからない。 断面も赤く見えなくもないが、 外側から塗ったものがしみているように見えなくもない。 これは違うのかな。
レプリカですが、重要なつながりを持つ2点。
旋帯文石ごしの、特殊器台。 模造 旋帯文石(原品=岡山県倉敷市 楯築神社伝世) 模造 特殊器台(原品=岡山県総社市三輪字 宮山墳墓群出土)
この流れが、埴輪に向かったとされている。
埴輪に行く… その前に、ほかにこのコーナーで気になったもの。
模造 石障(原品=岡山市北区新庄下 千足古墳出土)
直弧紋って魔術的。
左 石枕(岡山県備前市新庄 新庄天神山古墳出土) 右 土器枕(鳥取県鳥取市古郡家字上ノ山 古郡家1号墳出土)
赤い。 赤も魔術の色。
ようやく埴輪。
円筒埴輪 島根県安来市 造山1号墳出土 出雲の円筒埴輪。4世紀くらいのもの。 この形の円筒埴輪は他では見たことがない。 透孔がない。 突帯が1条しかない、と思ったが内側を見ると 二重口縁だ。 ということは外側のは突帯じゃなくて一次口縁の突き出し部分だ。 すると突帯もないことになる。 開口部の線刻、点線。 何かを押し付けたような丸が、ところどころに二つずつ。 これも謎。
円筒埴輪 岡山市 榊山古墳出土 そして吉備再び。5世紀のものらしい。
最上間帯の線刻
極限まで簡略化された直弧紋?
家々とその影。
短甲の男子埴輪 埼玉県熊谷市上中条出土 上半身のみの彼。 短甲の線刻や鋲などは、いい感じに粗い。 無駄がない、という意味と、顔が引き立つ、という意味で、いい感じ。
いやー今日もにぎやかだ と言っているかのよう
美豆良が取れたらしき跡。
琴を弾く男子埴輪 伝茨城県桜川市出土 彼を見るといつも、がんばれ、と思う。
その後ろに見える、帽子を被った後姿。 二本の脚ですっくと立つ、大きな彼。
男子埴輪 栃木県下都賀郡壬生町 ナナシ塚古墳出土 太い脚。短い腕。 半月型の目。 顔や首は、黒と赤に塗られているようだ。 服は白い? 色の再現画像をつくってほしい。
美豆良はどうやってその形に結うのか。
馬形埴輪 群馬県高崎市箕郷町 上芝古墳出土
目が合ったので、つい撮った。
そのたてがみも、どうやってその形にするの?
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水浴びをしていたのは
カラスでした。
混雑状況報告。 ほどほどです。 企画展からの人が流れてきている感じがあります。
2017/2/2(木)訪問 |
カンザクラ
体感温度を狂わせる
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