総合文化展

於・東京国立博物館本館&平成館

の目撃談 (201709

 

 

本館。

 

2階の新指定部屋を出て逆流。

逆流すると、1室の猿形埴輪が神々しく照らされているのが目立つ。

男子埴輪にも挨拶。

前回撮影したので今回は省略。

 

ぐるりと眺めて、1階に降りる。

 

「歴史の記録 雛形 本館 15室」

 

 

有職菓子模造(ゆうそくがしもぞう) 江戸時代・19世紀

 

これでお茶会ごっこ。

緑が目を引く連結渦巻き。

このもようは古墳時代からある。

ほか、栗はわかるがほかのモデルはよく分からない。

 

ミニチュアつくりたがる傾向は江戸あたりからか

これはミニチュアというよりはサンプルか

 

 

おお その隣に

 

 

平胡籙矢搦雛形(ひらやなぐいやがらめひながた)江戸時代・19世紀

 

矢羽が上のやなぐい

 

埴輪には靫がある

解説によれば

「胡籙は矢を入れ腰に着けて携帯するための武具で、

古墳時代の埴輪に見られる靫が発達したものと考えられている」

ちなみに ここでの「靫」のふりがなは「ゆき」

 

 

面白いものと面白いものの間を漂う空気の中を歩く

それだけでもいいんだけれど

 

埴輪関係物をどこかで探している埴子の目と脳みそ

 

もうないか

では平成館へ

と思ったが

 

 

「アイヌと琉球 アイヌの祈り 本館 16室」

 

ここにも矢とその入れ物が

 

 

飾矢筒 北海道アイヌ 19世紀

 

 

花矢 北海道アイヌ 19世紀

 

子熊へのお土産だそうな。

 

 

 

 

平成館

 

 

完全武装した彼

 

解説によれば

「研ぎ出された鏃身(ぞくしん)が光って見えるように、

矢尻を上に向けた矢入れ具の靫を背負います」

 

 

光らせることが重要だったのかな

 

 

本日の

なんとなく始めた靫探しは

埴輪が呼んでいたのか

 

いつもは流し見の平置きの展示ケース

「武装の変革―鉄鏃の変化と装飾性―」

埴輪が入っているではないか

このかけらは

 

 

群馬県高崎市中里町大塚出土の靫

 

かけらだけど矢があるから靫 

先月は気づかなかったな

うかつ

 

ちなみにこの埴輪の名称板の表記は漢字「靭」でふりがな「ゆき」

 

埴輪の靫の全容は

 

 

神奈川県横浜市保土ヶ谷区 瀬戸ヶ谷古墳出土の靫形埴輪

 

 

ここに矢尻が見える というのが基本

 

 

石人

 

背面は靫

 

表裏一体

 

 

記録された図

図の顔のほうがかわいいあたり

 

 

奈良の七鈴鏡

 

 

茨城の六鈴鏡

 

それぞれの横顔も撮ってみたものの鈴の中まではうまく写らず

なので載せず

 

 

初心に帰って円筒埴輪

 

 

静岡県湖西市利木出土の円筒埴輪コンビ

 

二本の突帯間の間隔の狭さや

すぱっと切ったかのような上端が似ている

 

 その後ろの

 

 

木製きぬがさコンビ

 

たぶん似ているのだろうが なにせ木なので残りが悪い

 

 

奈良県三宅町石見出土の蓋(きぬがさ)形埴輪

 

木製と埴輪とでだいぶ形が違う

だが木製きぬがさも もとは上に飾りがついていた とみた方がよさそう

 

 

 奈良県三宅町石見出土の円筒埴輪コンビ

 

シルエットや色は似ているけれど

突帯の条数が違う

線刻は似ている

月のような船のような

 

 

コンビたち

 

 

 隣の島にもう一組

 

 

群馬県高崎市箕郷町八幡宮前出土の円筒埴輪コンビ

 

突帯と突帯との間隔がやや違う

突帯自体の幅も

 

 

みなさま

モデルお疲れさま

ありがとう

 

 

またね

 

 

 

 

 

平成館から本館入口への帰り道

 

「近代の美術 本館 18室」

 

なんと

ここにも

 

 

 維盛高野の巻 前田青邨筆 大正7(1918)

 

お腰に着けた、やなぐい。

 

 

  

 

混雑状況報告。

 

ほどほど。

いつもよりは撮影しやすかったということは、いつもよりはすいていたということになる。

開館延長時間内の1830-1915くらいでした。

 

 

 2017/04/22(土)訪問 

   

     

    

 

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平成29 新指定 国宝・重要文化財(東京国立博物館)の目撃談

 

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