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ランス美術館展

於・東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

の目撃談 (201715)

 

いざ42階 映ってないけど

 

美術館専用の出入り口があります

 

  

 

 

ジャン=フランソワ・ミレー《男の肖像》1845年頃

おっ と立ち止まらせる魅力がある。

ミレーは農民の絵より、パリ時代の人物画がいいなあ。

オルセー美術館展 の目撃談

 

オノレ・ドーミエ《画家》1867年頃

暗く塗られた画布の中で、腰に手を当てて絵を見つめる画家。

よく見えない。

でもよい。空気が。

 

ウジェーヌ・ブーダン《ダンケルク周辺の農家の一角》1889

赤い屋根。

空の王ブーダン、この絵の空は、雲のわずかな変化で広さを感じさせる。

そしてその空を映す水が光っている。水のほうが何だかいいな。

 

エドゥアール・ヴュイヤール《試着》1892

太めの筆で粗く描いたような、ちぎり絵風の輪郭。解説は絨毯と例えていた。たしかに。

でも二人の女性の体勢、動きがしっかりわかる。

ナビ派展でヴュイヤールを見て好きになったので、本展でも会えてうれしい。

オルセーのナビ派展(三菱一号館美術館)の目撃談

ナビ派展では大小さまざまな作品が見られた。

本展の作品は小さな絵一枚のみだけど、じっくり見たくなる作品。

小さな絵だけに、額縁の影が落ちているのが残念。

 

ポール・ゴーギャン《バラと彫像》1889

中央の瓶の透明感。それでいて重さがある。

 

ポスターにこの絵は正解

 

ガラスと右の像との質感の違い。

像はゴーギャンが彫ったそうな。借金のカタに渡したそうな。

左手前の壺はあまり可愛くない。

改めて全体を見ると、花が生きている。水分を感じる。

 

ゴーギャンは理想や思想を描き、ゴッホにも想像で描くように言ったそうな。

ゴッホとゴーギャン展(東京都美術館)の目撃談

しかしゴーギャンには地面を感じる。土や肉がある。

むしろ、現実を描こうとしたゴッホに、少し地面から離れているところを感じる。

現実にしがみつこうとして、うまくつかめないような。

本展にゴッホはないが。

 

モーリス・ドニ《魅せられた人々》1907

蛍光を発しているかのような絵。

 

ヨーゼフ・シマ Joseph Sima 18911971)《ロジェ・ジルベール=ルコント》1929

本展はこれが目当て。

シュルレアリスム展で見た《正午》1928年と《二重の風景、電気嵐》1928年に惹かれた。

シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による―

でも、それ以降この人の作品をなかなか見られない。

ちなみに、シュルレアリスム展での記載は「ジョセフ・シマ」。

本展では1点のみ、でもこの1点が期待以上によかった。

身体をつつむ服の輪郭の中は砂嵐。

顔の目鼻の線は硬くて細い。下描きなのだろうか?

モデルの深いところを、モデル自身よりもつかんでいるのか、深読みなのか。

 

レオナール・フジタ《猫》1963

額縁にもFoujitaのサインが刻まれている。

 

 

ほか、ドラクロワ、シスレー、コロー、クールベ、アンリ・ファンタン=ラトゥールなどもよかった。

 

 

ランス美術館所蔵品以外の作品。

 

レオナール・フジタ《ヴァイオリンを持つこども》(熊本県立美術館蔵) 1923

こどもよりもヴァイオリンよりも、背景の木目。

マグリットを思い出した。

 

 

 

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館の所蔵品。

 

東郷青児《スペインの女優》1922

これはすてき。

二科100年展で《パラソルさせる女》1916年と《超現実派の散歩》1929年を見た。

正直、どっちもあまり魅かれなかったが。

その2点の間の時期に描かれた作品。

 

東郷青児《古城》1970

他と作風が違う。油絵の具が盛り上がるというか、突き出ている。

空気に魅かれる。

この感じの作品ももう少し見たいな。

 

 

ビッグ3のなかでは、今日の気分だとゴーギャン。

 

 

 

図録。

 

ありました。やはりフジタが多い。

入手せず。

  

 

混雑状況報告。

 

ちょうどよい人数です。ゆったり見られました。

 

 

 2017/05/30(火)訪問 

   

 

ランス美術館展

於・東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

開催期間:2017422日(土)〜625日(日)

 

     

    

 

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