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東京藝術大学創立130周年記念特別展

藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!

於・東京藝術大学大学美術館

1期と第2

目撃談 (201722)

 

藝大の この箱は

二次元

三次元

四次元

 

  

1期。

 

原田直次郎 《靴屋の親爺》 明治19

いいな。油絵ならではのよさ。

 

浅井忠 《収穫》 明治23

しっくりくる。積みわらはモネを思い出す。

静かないい絵。

 

黒田清輝 《婦人像(厨房)》 明治25

何度か拝見していますが、今回が一番よさを感じた。

 

橋本関雪 《玄猿》 昭和8

猿の毛がしっとりふんわりしている。目は光って強い。

よく見ると、木のよさにもひかれる。

 

マルセル・デュシャン 《 トランクの中の箱(シュバルツ版)》

これはミニチュア版らしい。

デュシャンのトランクは何度か他のものを見た。

どこで見ても、のぞき込まずにいられない。ひとつひとつ、解説して欲しい。

魅力的なトランクとは、何が入っているのかと思わせるトランクだ。

こういうものが入っていたら楽しいなあ。

 

橋本平八 《花園に遊ぶ天女》 昭和5

1期いちばん。

ほかの彫刻では見られないポーズ。

髪形や体形は、あえて性別をあいまいにしているのか。

体や顔に彫られた花や蝶は、アルチンボルドを連想させる。

初めはへんな感じがあったが、近づいて見ていると、天女を感じる。

橋本平八は早世したらしい。なるほどと思ってしまう。

平櫛田中のコレクション。

 

平櫛田中 《活人箭》 明治41 原型制作(石膏) 昭和37 木彫で再現

岡倉天心に「そんなことでは死んだ豚も射れまい」と切り捨てられたり、

でも褒められたりした作品らしい。

弓を引き絞る力の大きさより、集中している、ということ。展示室ごと引き締まる。

平櫛田中は、以前トーハクで見た烏有先生もよかった。

 

横山大観 《村童観猿翁》 明治26

牛の顔が人間的。可愛げがある。

猿廻しの翁は、師の橋本雅邦がモデルらしい。

笠をかぶっているうえ、後ろ姿であるところがなんとも。

子どもの顔は、同級生の子供の頃を想像して描いた、とのこと。

牛や猿のモデルはいるのだろうか? 人かな? 大観だから、やりかねない。

 

坂井直樹 《考・炉》 平成15年 銅 真鍮 鍛金

ブリキのおもちゃと共通する魅力がある。

にょきにょき伸びた管が、一つ一つの作品をキャラクターのように思わせる。

 

ヴィンチェンツォ・ラグーザ 《日本婦人》 明治13 石膏

ヴィンチェンツォ・ラグーザ 《日本婦人》 昭和33年鋳造 ブロンズ

見覚えが、と思ったらトーハクで同型の像を見ていた。

  

高村光太郎 《獅子吼》 明治35 石膏

高村光太郎 《獅子吼》 昭和34年鋳造 ブロンズ

腕を組み、眉根を寄せる。肩も上がっている。

裸足の足が大きい。

全体に、角ばった感じ。

 

石川光明 《猪》 大正元年頃 石膏

しっかりと二つに分かれた爪。

顔は何だか可愛らしい。大きさもうりぼうサイズ。

 

青木繁 《黄泉比良坂》 明治36 色鉛筆 パステル 水彩

淡くて、ぼやけるような感じは、狙った効果だろうか。

アンリ・ファンタン・ラトゥールを思い出す。

紙の表面がぼこぼこしている。

 

東京藝術大学大学美術館収蔵品データベースのページによれば、

裏面に別作品「花園に立つ女」が描かれているらしい。

 

ところでこの作品、出品リストでは第2期に展示となっている。

パンフレットでは第1期。こっちが正しい。

 

原撫松 《裸婦》 明治39

後姿、右手にペン、壁に何かを書いている? 描いている?

 

 

 

 

 

図録。

がっしりしてます。やや小さめか。

作品の写真がもっと大きければと思う。

でも、作品数が多いし、そうそう見られない作品も載っていることを考えると、お買い得かも。

 

2期に出る作品をチェック。

藤島武二、橋本雅邦。見たい。

また来よう。

 

 

 

 混雑状況報告。

 

ほどほどです。

各作品、独占可。

 

 

1期、2017/07/11(火)訪問

    

 

 

2期。

 

《蜀江錦幡残欠》 飛鳥時代 経錦 坪は赤地獅子鳳凰円文錦

幡って旗? 赤い布。全体の形が分からないのが残念。

馬の腰の蛇行状鉄器に挿していた旗もこんな感じだったのかな。

 

土佐光起 《貝尽図》

詳細で繊細、生々しさ。ちょっと怖い。

貝はシュルレアリスムのモチーフの一つだ。

 

曾我蕭白 《柳下鬼女図屏風》

鬼の角が丸い。

柳と会話しているよう。

 

橋本雅邦 《白雲紅樹》 明治23

猿のもみじ狩り。

 

振り向いた面にいくつか作品があったが

引き付ける力が違ったのがこれ。

藤島武二 《ティヴォリ、ヴィラ・デステの池》 明治42

きらきらしてる。水色がきれい。

やっぱり武二すきだな。

2期いちばん。

 

川合玉堂 《鵜飼》 昭和6

かがり火の煙。

 

混雑状況報告。

 

明日で終わる、そのうえ藝祭中。混んでいました。

と言っても行列はなし。

はじめの地下の展示室が混んでいて、体感人口密度は第1期の三倍。

上がるとそうでもなかった。

武二は10秒ぐらい独占していました。

 

2期、2017/09/09(土)訪問

 

 

 

東京藝術大学創立130周年記念特別展

藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!

於・東京藝術大学大学美術館

1期:2017711日(火)〜86日(日)

2期:2017811日(金)〜910日(日)

 

  

 

おまけの東京国立博物館

近代の美術 本館118

2017711日(火) 2017820日(日)

 

この部屋にも、パンドラ組が大勢いました。

その中から撮影したもの。

 

 

野猪 石川光明作 大正元年(1912)

 

木製の猪。

こちらのサイズもうりぼう。

 

たてがみ。

 

借景こそ絶景かな

 

 

その借景の中に

 

 

日本の婦人像  ヴィンチェンツォ・ラグーザ作 明治14(1881)

 

たぶん芸大の石膏型から、芸大のブロンズ像と同じように作った、トーハクのブロンズ像。

 

 

 

 

 

 

    

  

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