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コレクション展

全部みせます! シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真

於・横浜美術館

目撃談 (20181)

 

  

 

名前を初めて知った人がおおぜい。

 

北角玄三

《マルボ詩》(撮影年不詳)

《やぶれがさうた》1971

《鉄仙居士》1974

 

ちょっと伊藤久三郎の空気を感じる。

 

 

見たかった人もおおぜい。

 

ロベルト・マッタ《コンポジション》1957-59

絵具をこすってぼかしてある。

硬いものが遠くにあるみたいな感じ。

 

イヴ・タンギー《風のアルファベット》1944

タイトルの魅力。

でも風より水の印象。それから砂。

背景に浮かび上がるのは人の顔?

そう感じるだけ?

 

 

芸術家たちのポートレイト多数。

 

ジャック=アンドレ・ ボワファール《アルベルト・ジャコメッティ》(撮影年不詳)

かなり若い。たぶん20代。

現実をそのままとらえることは不可能だと気付き始めた頃か。

 

 

マン・レイ充実。

《アンドレ・ブルトン(ソラリゼーション)》とか、《顔を塗った2つのヌード》など。

どれもかっこいい。おしゃれ。

 

なかでも秀逸は

《ガラスの涙》1930 (後年のプリント)

 

 

浜田 知明《愛の歌》1957

すっきりしていて魅力的。

 

ジョルジオ・デ・キリコ《ヘクトルとアンドロマケ》ブロンズ1973

その奥に

ジョルジオ・デ・キリコ(工房)《吟遊詩人》(制作年不詳)

マックス・エルンスト《流行は栄えよ、芸術は滅びるとも タイトルページ、T[》1919

 

幾何学とシュルレアリスムは親しいのか。

 

ポール・デルヴォー《階段》1948

全体をとり損ねた。

真ん中にあるのは設計図らしい。

工事中らしい。

 

ジョゼフ・コーネル《ソープ・バブル・セット: コペルニクスの体系》ca.1947

箱が箱に入っている。

それはともかく、幾何学が天文学につながった。

 

 

左:サルバドール・ダリ《ガラの測地学的肖像》テンペラ1936

右:《《ガラの測地学的肖像》のための素描》鉛筆1936

テンペラの本画のほうが今回主役のようだけど、

《素描》のほうが、本展のダリの一番かな。

 

測地学も幾何学からきた?

 

 

マックス・エルンスト《子供のミネルヴァ》1956

これは本展いちばん。

エルンストにしては明るい、光が差し込んでくるような絵。

それがちょっと怖くもある。

光の刃で切り刻まれるような気もする。

この作品も幾何学要素を感じる。

 

 

カミーユ・ブリュアン《ルネ・クルヴェル『断簡集』の挿画》1965刊行

何となくひかれるタッチだ。

 

ジョアン・ミロ《ルネ・クルヴェル『断簡集』の挿画》1965刊行

ミロ作品の中では今回これが一番。

ミロの星がキラキラ。

 

 

横浜美術館はマグリットの美術館でもある。

ルネ・マグリット《王様の美術館》1966

 

王様の美術館はたぶんここ。

なにが展示してあるのか。

 

鶴岡 政男《雨》1954

 

鶴岡 政男《喰 う》1954

どちらも抑えた色合い。線が映える。

古い紙に描いたデッサンみたいな魅力がある。油彩だが。

 

福沢 一郎《メキシコの人物》1957

こちらは色彩がはっきりしている。

色もいいが、顔や服の大胆な線に強い引力を感じる。

 

 

会場を三周して、もう一度これが見たくて戻る。

ルネ・マグリット《青春の泉》1957-58

 

空と夕焼け雲のコントラスト。

 

地面にも夕焼けが映る。

 

なにかが迫ってくる。

 

マグリット作品は何度見てもよい。

 

 

さて

本展は最後に中央の階段を降りる流れ。

 

クレス・オルデンバーグ《反転Q》1977-88

ぐるりとめぐると、この角度がよかった。

 

サルバドール・ダリ《バラの頭の女性》1980-81 鋳造

左腕をつかむ誰かの手首。

 

 

 

ほか、よかった作品。

リュシアン・クートー《西洋杉の姉妹》1958

パウル・クレー《攻撃の物質、精神と象徴》1922

本庄 光郎《夢の再生装置》1938

小川原 脩《砂漠の花》《植物譜》1937

ジョン・アームストロング《復活祭の分析》1940

アンドレ・ケルテス《はぐれ雲》1937

ジョアン・ミロ《岩壁の軌跡 T〜Y》1967

マックス・エルンスト《いまは無言の祈禱の時間。 祈禱「いとしい主よ、御身のなしうるだけ 私をかわいがってくださいますよう。この 忘れがたい夜に コラージュ・ロマン『カルメル修道会に入ろう としたある少女の夢』第44番のための挿絵の 原画》1929-30

 

タイトルが重要なことがよくわかる。

 

 

ピカソとデルヴォーの版画が、角で続いて展示されていた。

人物の顔とかタッチとか、似ている。意外。

 

 

 

 

公式サイトに出品リストあり。

配布はなし。

会場内には閲覧用のものが置いてあります。

 

順路。

展示室3から入って、21、写真展示室、中央階段を降りる。

もちろん案内があるのだけど、若干わかりにくい。なんだか不自然で、すんなりいかない。

まず中央階段をのぼって展示室に入るほうが、鑑賞気分が盛り上がるのでは。

 

カバーなしの作品があるのはありがたい。

ケースやカバーのある作品は、反射でよく見えなかったり、後ろにいる人が映ってびっくりしたり。

反射問題は、本展に限らないけど。

なんとかしてほしいけど、反射しないケースやカバーは費用がかさむのかしら。

だろうなあ。

この美術館は写真も多いし、全部取り換えるのは大変か。

小さい写真ほど、見やすくしてほしいけど。

  

 

混雑状況報告。

 

空いています。

展示室ごと独占の瞬間もあったほど。

 

 

 2018/1/16(火)訪問 

   

 

コレクション展

全部みせます! シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真

於・横浜美術館

開催期間:2017129() 201834()

 

         

    

  

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