平成30年 新指定 国宝・重要文化財
および 親と子のギャラリー サルのひろば
および 総合文化展
於・東京国立博物館
の
目撃談 (2018の11)
平成30年 新指定 国宝・重要文化財 2018年4月17日(火)〜2018年5月6日(日)
本館二階 8室。 作品リストはサイトにデジタル版。紙版は本館受付にあるらしい。 撮影不可。国宝・重文指定記念展示は毎年撮影不可らしい。
祭礼武器類(金銅装蛭巻薙刀拵・薙刀無銘、金銅装黒漆薙刀拵・薙刀無銘)鎌倉〜桃山時代・14〜16世紀 なぎなたが大きくて驚く。金属が巻き付けられて縞々状。
なんといっても冠。 全面に、揺れる飾り。 上端は左右が高くなる緩やかな曲線。その上に並ぶ馬。東山魁夷の絵を思い出させる。 前中心に、リボン状の飾り二つ。
この古墳からは埴輪も出土しているようですが、本展には出演せず。 (円筒埴輪、朝顔形円筒埴輪、人物埴輪、馬形埴輪、鹿形埴輪)
馬具が充実。 立派な雲珠(うず)とそれに繋げられる部品がいい。 鞍の前輪(まえわ)と後輪(しずわ)も大きい。
この古墳からは円筒埴輪も出土しているようですが、本展には出演せず。
キトラ古墳壁画 5面 飛鳥時代・7〜8世紀 文部科学省蔵 パネル展示 高松塚古墳の壁画では失われている朱雀が、 こちらキトラ古墳の壁画にはあり、四神がそろっている、ということが重要らしい。
紙本墨画果蔬涅槃図 伊藤若冲 江戸時代・18世紀 京都国立博物館蔵 すずしろ氏を囲む野菜たち。 全体に淡いのは、かろみの演出か。
紙本墨画淡彩瀑布図 円山応挙 江戸時代・安永元年(1772) 京都・相国寺蔵 気圧される。
本展ではパネル展示ですが、東京国立近代美術館で何度も見ている作品。先日も拝見。 大きいし、色彩が強くて印象強い絵。 でも、無理やり人物を組み合わせたような感じがして、あまり好きではない。 でも画期的な作品なのでしょう。重文指定されるということは。
本館一階11室は仏像の部屋。見ず。
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親と子のギャラリー サルのひろば 平成館 企画展示室 2018年4月17日(火) 〜 2018年5月20日(日)
さっと見ただけですが目にとまったもの一点。
百猿図 1幅 狩野探信筆 江戸時代・18世紀
さるさるさるさる 猿猿猿猿 延々延々 縁縁縁縁
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総合文化展。平成館。
猿はここにも いるよ。 猿形埴輪 伝茨城県行方市 大日塚古墳出土 古墳時代・6世紀
猿コーナーに連れてって
ところで 腕の位置に剥離痕あり。
西都原古墳群出土の家々 その中でも
この家の妻側が気になる。 大きな入り口もしくは窓には、ひさしがついている。 その上の この四角い透孔。 真ん中じゃないあたり、窓とみてよさそう。 二階の窓?
ちなみに 反対側にこの四角い透孔はなし。
色が気になる埴輪たち。 男子埴輪 栃木県真岡市亀山出土 あぐらをかく彼の
顔や帽子に赤彩。
男子埴輪 伝茨城県桜川市出土 琴を弾く彼の顔や帽子にも赤
腰の大刀にも赤。鋸歯紋か。
女子埴輪 群馬県大泉町古海出土 腰かける彼女のたすきも赤い? 椅子に刻まれた鋸歯紋は確かに赤く塗られているようだったが、うまく撮れず。
赤地に白彩の彼(茨城県猿島郡境町大字百戸字マイゴオ出土)と、白地に赤彩の彼女(茨城県水戸市愛宕町出土)。 これぐらい色がはっきりしていればわかる。
そういえば 顔を白く塗った人物埴輪を見たことがない。 顔に塗る色といえば赤。 当時、お化粧といえば赤だったらしい。 おしろいはまだなかったのか。
ちなみに 入れ墨はあったらしい。 参考 和歌山の埴輪―岩橋千塚と紀伊の古墳文化― および 総合文化展(東京国立博物館平成館&本館)の目撃談 埴輪においては、西側男子のみに顔線刻あり。関東の埴輪には男女ともなし。 実際はどうだっただろうか。
犬形埴輪 群馬県伊勢崎市大字境上武士字天神山出土
犬の口元も 赤い?
盾持ち人埴輪二体。 左:群馬県太田市薮塚町 若水塚古墳出土、右:茨城県つくば市下横場字塚原出土 それぞれの盾。
この馬は雄。 馬形埴輪 埼玉県熊谷市上中条日向島出土 たてがみと鞍は赤いように見えた。
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混雑状況報告。
どこも、ほど良い人口密度。 いつも通りのトーハク。
2018/4/26(木)訪問 |