モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展

於・埼玉県立近代美術館

目撃談 (201813)

 

 

大きい作品が多い。

モダンアートには大型傾向がある?

 

 

 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 仰臥裸婦 1931

裸婦の体の輪郭線が細くゆれる。ほんものの女性があらわされていると感じる。

今まで見た藤田のなかではいちばんだ。

 

ジョアン・ミロ ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子 1945

中央左寄りに、虫のようなキャラクター。これは踊り子じゃないよね。

ミロの星がちりばめられている。

 

三岸好太郎 海と射光 1934

まろやかな色。

デルヴォーの作品を見てからこの作品を見ると、昼のデルヴォーといった雰囲気。

 

マルク・シャガール 空飛ぶアトラージュ 1945

恋人たちを乗せたそりを引くのは鶏。

 

ポール・デルヴォー 夜の通り(散歩する女たちと学者) 1947 油彩・イゾレルボード

横長の大きな画面、右三分の二が散歩する女たち、左三分の一が学者。

右側の女性たち、帽子をかぶり、首から背中にレースらしき飾りをつけていながら、上半身は裸。

左の学者がのぞき込んでいるのは小さな鼓のように見えたが、アンモナイトだそうだ。

 

ジャン・デュビュッフェ もがく 1961

もがくひとは色をまぜる。激しい動き。

だが暗い感じはない。始まりの前兆。

 

イヴ・クライン 人体測定(ANT 157 1961

青い羊に見えた。

 

菊畑茂久馬 葬送曲 No.2 1960 アスファルト、ペンキ、陶器、段ボール・板

顔がついた赤い陶がたくさん並んでいる。

この形はちょっと前方後円墳に似ている、と思ったら解説に古墳ではないかとあった。

しかし後円部にあたるところが正円ではなく、しゃもじに近い形だ。

 

元永定正 作品 1963 油性合成樹脂塗料、小石・画布

赤い丸と赤い曲がり。背景は白。

乗っかった小石の上から色が塗られている。

ところどころ小石が剥がれ落ちたらしきあとあり。

全体に明快で、エネルギーが感じられる。

近づいて見ると、青などがにじんでいる。解説によると、たらしこみを取り入れたそうだ。

そして三重の人なのね。

古事記を思い出す。

ヤマトタケルノミコトが歩き疲れて足が三重にまがってしまった、というので

その地が三重と呼ばれるようになった

というくだり。ちょうどこの日読んでいた部分。

思い出しながら絵を見ると、赤い曲がる部分は三度曲がっている。

いろいろつながる。

本展いちばん。

 

吉原治良 白い円 1970 アクリル・画布

どちらかというと黒い円の中に黒い丸。その中に吸い込まれる。

 

向井修二 作品 1961 油彩、木・板

〇・△・□がならぶ。

ところどころに使われている暖色にひかれる。

 

ジャン・フォートリエ 直方体 1959 油彩、紙・画布

白地に青い直方体。

繊細な線でひっかく。

 

風倉 匠 ピアノ狂詩曲 6-97.P3 1997 鉛、ピアノ部品・板

この作品の材料となるピアノを壊す映像が流されていた。

ピアノを壊すために使った鞭も展示されていた。

赤瀬川原平による肖像画(千円札(風倉匠の肖像) 1963)もあり。

いろいろあるが、この作品ピアノ狂詩曲そのものがよかった。

 

菊畑茂久馬 ルーレット No.1 1964 カシュー、エナメル、オブジェ、アクリル板・板

本展のポスターやチラシのメイン作品。

絵をよく見ると、描いてから板が縦に四枚に割れた? 割った?

後で気づいたが、前方後円墳の葬送曲 No.2の作者だ。

 

瑛九 丸 2 1958 油彩・画布

小さな丸たち。小石みたい。

 

クロード・ヴィアラ 無題 1974 アクリル・布(テルガル)

豆のような形が並ぶ。三色の布に描かれている。

輪郭は少しぼやけている。気になる。

 

大竹伸朗 WEB 1990-91 油彩、油性ニス、プラスチック、プラスチックパテ、布テープ、印刷物、 写真、石膏、ウレタン、鉄、真鍮、麻布、綿布、綿糸、木材

元は、テープがたくさん巻き付けられていたらしい。

どこかのお店の発注で作った作品らしい。そのお店はもうないらしい。

美術館をさまようWEB

 

辰野登恵子 UNTITLED 94-9 1994 油彩・画布

青系とピンク系の卵的な物体が描かれている。

立体感と平面感。

 

 

  

 

混雑状況報告。

 

ほど良い人口密度。

一部屋独占は無理ですが、どの作品も独占可能。

 

 

 2018/5/1(火)訪問 

   

 

モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展

於・埼玉県立近代美術館

開催期間:201847()520()

 

     

    

  

埴輪その他の鑑賞レポート・感想文

埴輪などなど目撃談

  

 

埴輪のとなりTOP

 

 

inserted by FC2 system