特集 就任100年 帝室博物館総長森鷗外の筆跡

および

特集 ひらがなの美 ―高野切―

および 総合文化展

於・東京国立博物館

目撃談 (201817)

 

 

 

就任100年 帝室博物館総長森鷗外の筆跡

本館 15

2018515日(火) 〜 201878日(日)

 

東京帝室博物館列品埴輪図集 大正8(1919)

99年前です。

 

鷗外の書いた「埴輪」

「埴」の字がすこしちがう。

そんなことより

中身が見たい。図が見たい。

と思って探したら

国立国会図書館デジタルコレクションで公開されていました。

ちょっとのぞいてみると、見覚えのある埴輪と見たことのない埴輪と、いろいろ。

上巻が男子埴輪、下巻が女子埴輪のようです。

 

ちなみにこの図集の序文は、森鷗外全集に納められているとのこと。

 

ほかにも鷗外の仕事ぶりがうかがえる資料がたくさん。

ネズミのような花押。

 

そこここに

鷗外ネズミ。 

 

本館鯨骨室 明治時代・20世紀

このクジラの骨、いまは科博にあるのかな?

 

 

 

ひとやすみ。

 

扉を開けて深呼吸。

木の葉の向こう

濃いピンクは

つつじ。

 

振り返っても美しい。

 

 

 

ひらがなの美 ―高野切―

本館 特別1

201858日(火) 〜 201871日(日)

 

赤を入れてある。

 

同じ人が書いても、漢字とひらがな、硬さが違う。

 

 

 

本館の埴輪。

 

埼玉県熊谷市 野原古墳出土

 

眼窩を気にしてみる。まわり、やや突き出ている。

粘土がそれほど乾いていないときに目をあけたらしい。

 

 

口も。

 

うたおうぜ

 

男子埴輪 栃木県真岡市 鶏塚古墳出土

 

彼の眼窩はよく見えない。

 

ベルトというかよろいのウエスト部分がななめ。

 

 

本館の埴輪以外。

 

白猪空穂 1腰 江戸時代

単位が「腰」。

これに入れた矢でイノシシを射たか。

 

鏑矢 江戸時代

四角い孔から音が出るのか。

 

四季花鳥図巻 巻上 1巻 酒井抱一筆 江戸時代・文化15(1818)

「二つ折りの恋文」

赤い点々。

 

もうすぐ梅雨。

 

地の紙もすてき。

 

 

花鳥図 英一蝶筆 江戸時代

2幅のうち、気になったほう1幅。

うろにはまり込んでいるのか。

 

 

千繪の海・五島鯨突 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀

北斎もクジラを見たらしい。

 

 

銅錫杖頭(どうしゃくじょうとう) 1頭 富山県大日岳出土 平安時代・11世紀

そっぽ向く龍二頭。

 

双龍環頭大刀の環頭部分に似ているが

環頭大刀の龍たちは向かい合い、一つの玉を二頭でくわえている。

 

 

アイヌと琉球 アイヌの祈り

本館 16

2018227日(火) 〜 2018520日(日)

 

地域ごとの時代区分。

とはいっても

 

よく見ると

すきまあり。

区切りきれない。

 

アイヌ鍬形 北海道アイヌ 北海道栗山町角田字桜山出土 19世紀

清浄な地に建てた蔵に納めたものだそう。

なぜこの形。

 

 

ここにも蝶が。

みずかげ 中村岳陵 昭和11(1936)

 

少し青が入っている。

 

春雨 61双 下村観山 大正5(1916)

女性の顔は傘の影。

 

雨にけむる奥の欄干。

 

見えないほど美しい。

とはいえ

ケースの反射はなんとかならないものか。

 

 

 

光風霽月帖 1帖 和田英作・冨田溪山・菊池契月・川合玉堂・鏑木清方・横山大観・安田靫彦・前田青邨・小林古径・橋本関雪筆 昭和11(1936)

から

月明 横山大観

大観にしてはうまい松。

 

遊漁 前田青邨

 

鯉の輪郭、点線である。

人魚みたい。

 

 

平成館、考古展示室。

 

双龍環頭柄頭ふたつ。

右 滋賀県高島市 鴨稲荷山古墳出土 古墳時代・6世紀

左 岡山県真庭市富尾出土 古墳時代・6世紀

 

特殊扁壺 1個 滋賀県高島市勝野出土 古墳時代・5世紀

この形は甲塚出土の女子埴輪が持っている物体と似ている。

 

「円形の押捺文を多用」

 

円形の押捺文は

ここにも。

多用はしていないが。

円筒埴輪 島根県安来市 造山1号墳出土 古墳時代・4世紀

 

 

 

埴輪の向こう側。

 

馬の目の向こうに

馬具。

 

家形埴輪の向こうに

家形埴輪。

 

 

鳥形埴輪が

 

この埴輪の向こうに。

サシバ形埴輪(伝群馬県藤岡市本郷別所出土 古墳時代・6世紀)となっているけれど、

サシバかどうか、疑問の余地あり。

 

これに似たもの発見。

石障(せきしょう) 熊本県八代市日奈久大坪字長迫出土 古墳時代・6世紀

 

かなり

似ている。

 

石障のほうの鋸歯輪状紋形の物体は上から吊り下げられている様子。

埴輪の場合は円筒の上につく。

紐的なものの表現を省略しただけかもしれない。

 

関係がありそうに思えて仕方がない。

 

 

 

  

 

混雑状況報告。

 

ほどほどの人口密度。いつものトーハク。

見やすく、撮りやすい。

 

 2018/5/15(火)訪問 

   

     

    

  

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