企画展 埼玉の古墳3 ―北足立・北埼玉・南埼玉・北葛飾―

於・ 埼玉県立さきたま史跡の博物館

目撃談 (201831)

 

 

企画展示室

 

今年は

写真撮影可でうれしい。

埴輪が多くてうれしい。

 

白鍬塚山古墳の円筒埴輪と朝顔形円筒埴輪。

ずんぐりの朝顔。高さ60cm。

今回の地域では最古の埴輪だそうな。

 

大小の円筒。

 

違いは大きさだけではない。

 

小さいほう、高さ25p前後の

馬込八番遺跡5号墳の円筒埴輪。

二条突帯三段構成。

中段に円形の透孔はふつう。

しかし

上段の小さな円孔は、初めて見た。

透孔が二種類あるということ? 上段にあける理由は?

上段の孔は小さすぎて、デザインとは思われない。

何かの印にしては面倒すぎる。

 

本展でいちばん変わった埴輪かも。

 

さて

大きい、といっても70pくらいか。

稲荷山古墳の円筒埴輪。

しゃべっているような、半円形の透孔。

上のほうは歌っているかな。

 

人物埴輪と動物埴輪。

 

右から

 生出塚(おいねづか)埴輪窯跡の男子埴輪。高さ135.4p。

振り分け髪の先が半円形にカットされている。

ミズラは金づち形、赤い縞々。

 

 生出塚埴輪窯跡の武装埴輪。

両手で大刀をしっかり握る。

細く長い腕に、細く直線的な指。

 

 

かぶつちの大刀。赤い縞々。

 

 

熊谷市大境南6号墳の 武装埴輪。参考のため出演。

やはり両手で、かぶつちの大刀をしっかり握る。

色はよくわからず。

全体的によく似ているので、生出塚出身でしょう。

違うところも少々。

いちばんの違いは、大型のあかべ甲をつけていること。

 

 

 

新屋敷第15号墳の猪形埴輪。

小型で愛嬌を感じるが、たてがみしっかり。

 

小沼耕地第1号墳の馬形埴輪。

 

猪と馬のたてがみの違いは

頭の上のたてがみがクギ形にまとめられているかどうか。

 

 小沼耕地第1号墳の鳥形埴輪。

尾が欠けている。

小さい頭に可愛い顔。

 

目沼古墳群の下総型人物埴輪。

おそらく女子。

側頭部の半円状のものが、城山1号墳の女子埴輪と同じ。

常設展(香取市文化財保存館)の目撃談

 

塚内4号墳の円筒埴輪。

2体は下総型、中央は下総型の朝顔形円筒埴輪、右2体は武蔵型。

形も違うが色も違う。粘土や窯が違うのか。

 

 

塚内4号墳の男子埴輪。下総型ではない。

腕もげてるが、指しっかり。

口が大きいな。

 

生出塚埴輪窯跡の女子埴輪。

切れ長の目。目頭は丸い。

首飾りの真ん中に勾玉。

 

 

埴輪以外。

熊野神社古墳の碧玉製品。気になるのは巴形のもの。

なんなのか。埴輪と関係があるのか。

 

 

 

図録『埼玉の古墳332ページ、400円。

 

購入。

展示室では鑑賞と撮影に時間とエネルギーをつぎ込み、解説は二の次。

図録で解説を読む。

  

ちなみに、昨年購入済みの

『埼玉の古墳1』、『埼玉の古墳2』もまだ販売していました。

 

 

常設の国宝展示室

 

 

埼玉古墳群の各古墳の円筒埴輪。大きめのものが多い。

しまった

どれがどこのだったか…

 

唯一明確にわかるのは中の山古墳の須恵質埴輪壺。

須恵質埴輪壺の器肌。横ハケ。

  

展示ケースの横から見ることができてうれしい。

 

盾形埴輪のつくりがわかる。

 

 

 くらべてわかる

馬形埴輪の大きさ。

脚が長い。

出土地失念。

 

 クギ形のたてがみ。根元を紐でくくられているのか。

 

ふっくらしたまぶたが、憂いの表情を作る。

馬形埴輪はまぶたのふくらみが表されていることが多い。

埴輪になっている動物のなかで、目がいちばん大きいからか。

人より大きいからか。

 

 

犬形埴輪のしっぽ。

 

鳥形埴輪の足もと。

 

その鳥形埴輪の顔。

目のまわりが盛り上がる。

意図的にまぶたを作ったわけではなさそう。

 

 

埴輪以外。

装飾付き大刀の部品。左:三輪玉。右:ねじり環頭。

 

 

 

 

 

埼玉古墳群にあそぶ。

 

 

トンボがいっぱい。 

蝶も舞う。

 

 

丸墓山古墳にのぼる。

 

台風24号の襲来で墳丘の木が折れた、と公式サイトにあった。

2018/10/12現在、縄などでガードされていた。 

だいぶ枝を切ったらしい。

折れたのは一本?

 

下から。

 

折れたところが見える。

  どうなるのか。切株になるのか。

この木は木としては長生きした方なのだろうか。

 

青空が見えてきた。

 

  

去年はバッタが何匹も飛びはねていた稲荷山古墳の階段。

今年は1匹しか見かけなかった。

 

代わりにトンボが目立った。

 

蜘蛛は相変わらず多い。蜘蛛の巣注意。

 

復元埴輪が並ぶ将軍山古墳のふもと、盾形埴輪もあるようだ。

 将軍山古墳展示館は昨年から今年にかけて改修していたそうな。

パネル展『将軍山古墳展示館の歩み』開催中。

手すりやすべり止めなどを新設。

 

いつも並んでいた円筒埴輪たちがいなくなっている。

収蔵庫で待機中か。

 

 

復元の馬と騎乗者は実物より大きめだと思う。

なぜ、たてがみをクギ形に再現してくれないのか。

二階から。

 

復元石室に横たわる人。

こちらも、なぜ、振り分け髪の前髪を再現してくれないのか。

 

 

ちょうど一年前、楽しませてもらった二子山古墳前のコスモス畑。

埼玉の古墳2 ―秩父・児玉・大里―(埼玉県立さきたま史跡の博物館) の目撃談

 

今年は

花が少ない…

 

時期を逸したのか、この夏が暑かったせいか、台風で倒れたせいか。

猫じゃらしのほうが目立っていた。

 

咲いていないわけではない。

オレンジのコスモスにオレンジの蝶たち。

 

 

 

瓦塚古墳へ。

刈られた草が水紋のような曲線を描いて、龍安寺の石庭のよう。

台風とか大雨が来たら、流れてしまうだろう。

今のうちの楽しみ。刈草古墳。

 

とはいえ

色彩が欲しい。

 

薬用植物園。

なんという植物で、なんに効くのか。

 

 

さきたまでは自然と歩く。

 

 

また来ます。

 

 

 

  

 

 

混雑状況報告。

 

企画展示室はほとんど独占。

常設の国宝展示室は数人。

見て回って、撮影しているところで、団体さんが来場。

 

12時台は人が少なく、13時を過ぎると混み始める。展示室の鉄則。

 

 2018/10/12(金)訪問 

   

 

◎企画展 埼玉の古墳3 ―北足立・北埼玉・南埼玉・北葛飾―

会場: 埼玉県立さきたま史跡の博物館

 

開催期間: 2018 915日(土)〜1114日(水)

 

     

    

  

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