特別展 ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究

および

明治大学・南山大学収蔵資料交換展示 南山大学人類学博物館所蔵 愛知の考古資料 ―土器・陶器を中心に

および 常設展示

会場:明治大学博物館

目撃談 (201835)

 

  

特別展 ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究

特別展示室(明治大学アカデミーコモン地下1階)

 

 

特別展示室内は撮影不可。

それにしても

レプリカでさえ撮影できないとは。

大英博物館の意向だろうか。

 

かわりに 

展覧会のチラシ・ヴァーチャルゾーン案内のチラシ・出展リスト

 

白黒ガウランドより女子埴輪(レプリカ)のほうが目立つ。

伝武蔵国(埼玉県。本庄市か)出土とのこと。

 

 

左はたぶん出土品の写真。右はたぶんレプリカの写真。

たぶん。

 

基本的には同じ形をしているはず。

撮影の角度がちがうので、表情が違って見える。

かなり違う。

埴輪は能面の先輩。

 

 

 

 

さて

展示室内には埴輪はレプリカしかないものの、2体あり。

展示室中央にケースに入れられているものと、展示室入口近くのケースなしのもの。

 

ケース入りは色彩がていねいに再現されている。

顔の下半分はこそげていて、いわゆるサンドウィッチ状態の黒い部分が見えている。

ヒゲのようだがそれでも愛くるしさを失わない埴輪。

首飾りは、丸玉を連ねたもの。前中央のひとつは大きい。

後ろ中央からは、短い一列がさがる。

衣服の合わせは表現されていない。

右腕を上に、左腕を前に出す。腕の先が欠損しているのが惜しいが、中実なことがわかる。

円筒部も1段分欠けているらしいが、そもそも脚は省略されている。

 

ケースなしは、細部の色は再現されていない。

さわれる。埴輪にしてはなめらか過ぎると感じた。

軽い。重さは再現されていないもよう。

 

伝埼玉県中条出土の馬形埴輪の写真と図あり。

 

鹿谷古墳出土の馬具の3次元デジタルスキャンデータを出力したものが展示されていた。

f字形鏡板・剣菱形杏葉・五角形杏葉・鉢状雲珠のうち、雲珠(うず)のみ彩色されていた。

 

 

 

本展は、ガウランド(William Gowland,1842-1922)を多面的に紹介している。

 

大阪の造幣局で作っていた貨幣。

 

ガウランドは山登りが好き。日本アルプスの命名者らしい。

 

ガウランドは丸山応挙とか森狙仙など、日本絵画の収集もしていた。

そして論文を書いた。学究肌のガウランド。

 

 

惜しいことに、日本の研究者との交流はあまりなかったらしい。

 

 

 

 

 

ヴァーチャル体感ゾーン。

兵庫県宝塚市の白鳥塚古墳の石室を再現。

 

明かりをつけてもらって入室。

 

狭い。

石室内に、ぎちぎちに石棺が置いてある。

周囲を回ることはできる。大きい荷物を持ってたら難しい。

狭さを体感して、という趣旨?

 

石棺の側面の突き出し、1か所短かったのは、もともと? 欠けた状態で出土した?

 

壁や天井は写真。

石室の壁や天井の石こそ、3Dで作ってほしかった。

軽く作れるだろうから、貼り付けても安全だし。

 

 

 

 

特別展示室前に

《芝山古墳の遺物検出状況(縮尺2/3

 

台の上での展示。

細かく出土品について書いてあるが、遠いものは読みにくい。

 

 

正直、2014年の床の展示のほうが楽しめた。

ウイリアム・ガウランドと明治期の古墳研究 の目撃談

近い。というかその地を踏んでいる。

これからここから掘り出す感を味わえる。

リアリティ。

 

 

関連展示

明大コレクション展 ガウランド研究のあゆみ

常設展示室(明治大学アカデミーコモン地下2階)

 

大塚初重氏のガウランドコレクション調査。

 

伝群馬県出土の台付装飾付長頚壺の図

サインあり。

 

 

本物は特別展示室にあり。

さわれるレプリカも特別展示室にあり。

 

 

鹿谷古墳群出土の八稜形鏡板付轡の図

 

「保存きわめてよし

鍍金ピカピカしている」

と読める。

 

各地の須恵器の図

 

ガウランドが採集したものと、ナウマンから譲られたもの。

 

もとの出土品はみんな大英博物館所蔵。

 

まとまっている、ということは重要だ。利用価値が高い。

 まとめるのは大変。

 

 

 

明治大学・南山大学収蔵資料交換展示

南山大学人類学博物館所蔵 愛知の考古資料 ―土器・陶器を中心に

常設展示室(明治大学アカデミーコモン地下2階)

 

 

 

愛知県名古屋市の断夫山古墳出土の円筒埴輪

 

須恵質の大きな円筒埴輪。 

チャコールグレーとでもいうのかこの色は。

  断面も同じ色。

内側にハケ目はなさそう。

 

外表面には、縦横にハケ目が走る。

 

 

 

 

 

常設展示(明治大学アカデミーコモン地下2階)

 

 

玉里舟塚古墳の埴輪たち

 

 円筒埴輪の内側の跡は

ヘラケズリか。

 

円筒埴輪の向こうがわに 見えるのは

 

馬の後ろ足。

 

またね。

 

 

 

 

混雑状況報告。

 

すいていますが、誰かしらいるといった感じ。

 

 

 2018/10/25(木)訪問 

   

 

明治大学・南山大学収蔵資料交換展示 南山大学人類学博物館所蔵 愛知の考古資料 ―土器・陶器を中心に

会場: 明治大学博物館 常設展示室(明治大学アカデミーコモン地下2階)

開催期間: 2018 929日(土)〜114日(日)

 

 

◎特別展 ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究

会場:明治大学博物館 特別展示室(明治大学アカデミーコモン地下1階)

開催期間: 20181013日(土)〜122日(日)

 

関連展示

明大コレクション展 ガウランド研究のあゆみ

会場: 明治大学博物館 常設展示室(明治大学アカデミーコモン地下2階)

開催期間: 2018927() 129()

 

     

    

  

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