黒田記念館の特別室/黒田記念室
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目撃談 (2019の002)
黒田記念館 特別室 2019年1月2日(水) 〜 2019年1月14日(月)
ようやく開室しているときに来れました。
力の入った金色に輝く《智・感・情》明治32年(1899)の存在感もよかったが
今回は 箱根は芦ノ湖のほとりで描かれたというこちら
黒田清輝展で見たときはそれほど気にしなかった作品でしたが
櫛とかんざしの光り方にはっとした。
女性の顔もいいのだが、櫛とかんざしだけ質感が違うので目が行った。
照明のおかげか。
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黒田記念室
画家本人がお出迎え。
《故子爵黒田清輝胸像》高村光太郎作 昭和7年(1932)
奥正面に見えるは
やっぱり女性像がいい。
今日は写生帖がたくさん展示されていた。
黒田展で見たときも異質だと思った七面鳥。 いいけど、らしさはあまり出ていない。
黒田作品で1点だけあげよ と言われたら?
《昔語り》か。
《昔語り》画稿、下絵 明治29年(1896)
話に聞き入る女の顔がどれもいい。 こんな顔、ほかに描ける人がいるだろうか。
語る僧はいまひとつだが、手が語っているところはいい。
でもやはり、語り手より聞き手か。 何の話をしていたんだろう。
下絵がこれだけいいんだから、完成作はとんでもなかったはず。
焼失しただけに、見たい気持ちがつのる。
黒田のイーゼルや椅子や絵の具箱。 左の《林》 大正13年(1924)は、亡くなった年の作。
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建物、部屋がすてき。 天井の高さがうれしい。 色合いのさわやかさ。
特別感がある。 よいものを見るための準備がなされている。
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混雑状況報告。
なかなか盛況。前に来たどの時より混んでいた。 お正月、そして特別室が開室中だからでしょう。
独占は作品によってはできるが、《智・感・情》すべては難しい。
2019/1/4(金)訪問 |