終わりのむこうへ : 廃墟の美術史

Beyond the End: Ruins in Art History

於・渋谷区立松濤美術館

目撃談 (201904)

 

 

   

ユベール・ロベール《ローマのパンテオンのある建築的奇想画》1763年 ペン、水彩、紙

水彩だが、やはり空の青がいい。

輪を持つ女神像。

輪を持つというと、ミュシャのスラヴ叙事詩を思い出す。

ミュシャ展(国立新美術館) の目撃談

 

アンリ・ルソー《廃墟のある風景》1906年頃 油彩、カンヴァス

廃墟の壁が空に溶けそう。

赤い屋根たちはくっきり存在する。

 

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ《『ローマの景観』より:通称ミネルヴァ・メディカ神殿》1764年頃 エッチング、エングレーヴィング

廃墟と化した神殿のほうが、神が現れそう。

 

ジョン・コンスタブル《ストーンヘンジ》184344年頃 メゾチント

ターナーもストーンヘンジを描いていた。

ターナー 風景の詩(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)の目撃談

 

不染鉄《廃船 1969(昭和44)年頃》紙本着色

タッチが独特で目を引く。

船は後光が射している。

 

藤島武二《ポンペイの廃墟》1908(明治41)年頃 油彩、板

色がやはりいい。空や山の深い青、廃墟の明るいベージュ。

 

山口薫《古羅馬の旅 1937(昭和12)年》油彩、カンヴァス

少しぼやかしたような輪郭。

女性像に入ったヒビは自然のなせるわざか。

 

難波田龍起《廃墟(最後の審判より)》1942(昭和17)年 油彩、カンヴァス

コロセウム?

その後ろに赤い色がおどる。火事?

 

デルヴォー6点。

ポール・デルヴォー《水のニンフ(セイレン)》1937年 油彩、カンヴァス

風車が真珠でできたアクセサリーみたい。

 

ポール・デルヴォー《パイオリーヴ》1975年 リトグラフ

女性の服の赤い色が好き。

 

ルネ・マグリット《青春の泉》195758年 油彩、カンヴァス

この油絵が来ているとは。

鳥岩に"ROSEAU"、フランス語で葦。

人間は考える葦である。byパスカル。

弱いものの代表例として挙げられた葦。

その葦を岩に刻むマグリット。

 

ジョルジオ・デ・キリコ(工房)《吟遊詩人》制作年不詳 油彩、カンヴァス

定規だいすきなデ・キリコ。

 

伊藤久三郎《流れの部分》1933(昭和8)年 油彩、カンヴァス

伊藤久三郎《硝子の星》1938(昭和13)年 油彩、カンヴァス

2点見れてうれしい。ベージュがいい。

欲を言えば合歓の木を見たかった。

没後40 伊藤久三郎展 ―幻想と詩情(横須賀美術館開)の目撃談

 

浜田浜雄《ユパス》1939(昭和14)年 油彩、カンヴァス

「ユパス」とは、荒れ地を生むと誤信されていた木、とのこと。

ちょっと伊藤久三郎に似たタッチ。

 

槫松正利《夢》1940(昭和15)年 油彩、カンヴァス

夢にしては色がビビッド。

岩に目があるように見える。

 

今井憲一《バベルの幻想》1955(昭和30)年 油彩、カンヴァス

マグリットっぽい、と思うのは空がモチーフだからか。

マグリットより明るい。

 

麻田浩《旅・卓上》1992(平成4)年 油彩、カンヴァス

異なる時間が同じ画面に同居する。

鳥。燕? と、鷺?

つややかな水滴。

繊細さと、思い切りの良さのようなものがある。

  

  

 

混雑状況報告。

 

ほどほど。

作品独占、上手くいけば1分くらいできます。

  

 2019/1/10(木)訪問 

   

 

終わりのむこうへ : 廃墟の美術史

Beyond the End: Ruins in Art History

於・渋谷区立松濤美術館

開催期間:2018128()2019131()

 

     

    

  

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