特集 平成31 新指定 国宝・重要文化財

および 総合文化展

および 親と子のギャラリー ツノのある動物

於・東京国立博物館

目撃談 (201906)

 

  

特集 平成31 新指定 国宝・重要文化財

本館 8室・11

2019416日(火)〜201956日(月)

 

 

兵庫県池田古墳出土の水鳥形埴輪6

 

一部は再会。

企画展「発掘された日本列島2010」 江戸東京博物館

 

黒斑あり。野焼きである。

 

一体ごとに異なる翼の形や線刻。

左右の翼を尾羽の上で重ねている埴輪があった。

尾羽の形も違う。共通点は短めなこと。

皆お尻が丸くて孔があいている。

モデルは何の鳥か。それぞれ違うようだ。

 

再会の子連れの鳥、ヒナは4羽。

背に2羽、円筒台の鍔に2羽。鍔のヒナが乗る部分は広くなっている。

親鳥もヒナも、赤く塗られているもよう。

黒斑と赤彩で地味なまだら。

 

いちばん大きい埴輪は初めて見る。

他の埴輪の倍ぐらいの高さがある。1m弱か。

いちばん大きい埴輪がいちばんかわいい。

このかわいさには理由がある。それは頭が中空で、目が透孔だから。

ちなみに、耳と鼻の孔もあった。

この大型水鳥に関しては、少しひらいたくちばしが、かわいさを増す。

それだけでなく、目と耳と鼻の孔から入った光が、くちばしから見える。中空であることがわかる。

構造って大事。

ちょっと外に跳ねたような翼もいい。

全体的にopenかつ、どっしりしているから、引き付けられるのか。

この埴輪だけ、円筒台に鍔がなかった。

 

いちばん大きい埴輪の顔を、もっといろんな角度から見たい。

展示台がちょっと高めだ。

 

他の水鳥形埴輪は再会かどうか、正直わからない。

ハート形の翼の埴輪は会っていると思う。

 

 

埴輪展示台の近くでは「かわいい」という声が、何度も聞こえる。

 

 

調査報告書によると、水鳥形埴輪は31体分出土したそうだ。

いちばん大きい埴輪は復元高さ84.4p、最大幅は45p。

 

 

福岡県元岡古墳群G群六号墳出土の金錯銘大刀

大刀の背に19文字が金で刻まれている。

きれいに研ぎだされて、金色の文字がくっきり見える。

「庚寅(こういん)」は西暦570年ではないかと言われている。 

 

 

新指定展にはめずらしいことに、図録あり。

池田古墳の埴輪の集合写真あり。水鳥のほか、家や船も。高坏形埴輪らしきものもあった。

なにより、円筒埴輪とその仲間が、かなり充実している。

典型的な円筒埴輪、朝顔形円筒埴輪、鐔(つば)つきの壺形埴輪。

そして丸天井円筒埴輪のすがたが! 口縁が立ち上がる因幡型だ。

兵庫県朝来市の池田古墳は、因幡と丹後のあいだにある。丸天井区域がここでつながった。

ぜんぶ見たい。まとめて来てくれないかなあ。

 

本特集はすべて撮影不可。

埴輪はトーハク所蔵じゃないからだめなのか。埴輪なのに。

でも同じ部屋に撮ってもよいものと駄目なものがあると、結局とりにくいのよね。

でも撮りたかった。手を伸ばせば、高い位置からの顔が見られるし。

 

 

 

平成館。企画展示室。

 

 

 

親と子のギャラリー ツノのある動物

 

「角」と書いて「ツノ」と読む。

おしゃれな掛け軸、というより粋な暖簾(のれん)か。

 

気になったのは

 

集古十種 肖像人物服章9 江戸時代

 

ツノのある鹿ではなく、鹿の後ろの丸いもの。

ふちに植物が飾られている。

 

彗星ふう埴輪や太陽ふう埴輪と関係あるか?

 

でも江戸時代では離れすぎている。 

真ん中が空いていないし。

 

ところで棒は細いけど、軽いの? 何でできているの?

 

 

 

 

同じく平成館、向かいの考古展示室の総合文化展。

 

これが

 

太陽ふう埴輪

とわたしが呼んでいる埴輪。

トーハクサイトでは「埴輪 翳」(伝群馬県藤岡市本郷別所出土)

サシバかどうかは未決事項よ。

 

孔があいていることが重要と考えます。

水鳥がちらり。

 

 

子持ち家形埴輪 宮崎県西都市 西都原古墳群170号墳出土

 

うまく撮れなかったが、平側の家の底は、二棟とも一部ぬけているようだ。

始めからあけて作ったのか、あとで欠けたのか。

底が見たい。

高さのある透明なテーブルに載せてほしい。

 

さて

これも謎。

 

琴柱形石製品

出土地は

左上:岐阜県岐阜市 坂尻1号墳

上中:静岡県磐田市 松林山古墳

右上:鳥取県倉吉市 上神大将塚古墳

下左:奈良県広陵町 讃岐神社境内

下右:伝奈良県天理市萱生町

各地から集合。

 

でも琴柱ではない。玉杖とか、飾りではないかとのこと。

出土数はけっこうあるようだが、そのわりに謎が解明されない。

 

石見型埴輪と似ている。

ルーツが同じなのか。

それとも琴柱形石製品が石見型埴輪のモデルなのか。

 

松林山古墳のと讃岐神社境内のは、円マーク(¥)にも似ている。予言か。

 

 

坂尻1号墳のは、横から見るとこんな感じ。

カエル? それは色に引っ張られたせいか。

 

 

ちなみに玉杖にはこんなものがある。

 

 碧玉製玉杖 大阪府和泉市 和泉黄金塚古墳出土

 

これはあまり琴柱形石製品には似てないタイプ。

勾玉の曲線、好きだけど。

 

埴輪に戻る。

 女子埴輪 群馬県高崎市 上芝古墳出土

 

彼女のたすき、見れば見るほど謎。

 

そして赤の色は二種類。

 

帯とたすきが、からまっているの?

 

 

頸飾りも、うしろはどうなっているの?

 

こまりんぼ。

 

 男子埴輪 群馬県藤岡市白石字滝出土

 

浮きたつ気持ちをおさえて、冷静に観察してみる。 

肩甲をつけている。 

頭の上の丸いのは、冑の飾り?

ひさしがないけど、眉庇付冑(まびさしつきかぶと)をかぶっているの?

ひさしはとれちゃったのか。

 

だとすると、甲冑を装着して武装していることになる。

 

ミズラの上に立っているのは、冑の頬当て? ミズラの飾り?

 

鞆は、手首ではなく、腰に着けているが。

大刀はあるが弓矢は持たず。

 

 

かかとあり。

クツの長さと平べったさよ。

 

 

 

本館の総合文化展

 

日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳 本館 1

201912日(水) 〜 2019623日(日)

 

男子埴輪 群馬県太田市 四ツ塚古墳出土

 

山高帽に左前の上衣。

彼は武装していない。

腰に鞆。

 

かかと。

やはり、クツの長さと平べったさよ。

 

 

禅と水墨画―鎌倉〜室町 本館 3

2019312日(火) 〜 2019421日(日)

 

竹林七賢図屏風 61隻 啓孫筆 室町時代・16世紀

右端の彼が持つ、この団扇らしきものも、太陽ふう埴輪を思い出させる。

でもそれより、天狗の団扇に近いか。

ところで彼は七賢の誰?

 

 

  

 

混雑状況報告。

 

けっこう混雑。特に本館が混んでいました。

  

 

 2019/4/19(金)訪問 

   

     

    

  

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