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印象派への旅 海運王の夢 ―バレル・コレクション―

於・Bunkamura ザ・ミュージアム

目撃談 (2019007)

 

  

 

オノレ・ドーミエ 《三人の男と一人の女》 1853

女の表情、何を考えているのか、ドーミエが何を意味しているのか、読み取れない。

それだけにじっくり見てしまう絵。

出典ははっきりしていないらしい。

  

テオデュール・リボー 《勉強熱心な使用人》 1871年頃

右脇に挟んだ羽のハタキが、本を読む彼女の後ろで大きくひろがる。

本来の仕事の大きさ、ということか。大きいが軽い。

 

ポール・セザンヌ 《倒れた果物かご》 1877年頃

セザンヌにしては可愛らしく爽やかな一枚。

黄色いかごの網目とテーブルクロスの青のおかげか。

テーブルクロスは相変わらず硬そうでゴツゴツしているけど。

ほかにもセザンヌ作品あり。いかにもセザンヌの風景、屋根のオレンジ色。

 

ギュスターヴ・クールベ 《アイリスとカーネーション》 1863年頃

ユリとしか思えない花がある。

解説にも、タイトルは画家本人でない誰かが後でつけたらしいとあった。

ワインレッド基調で、花はワインににじんでいるが、なんだかよかった。

白い花瓶の足が丸く突き出す。動物っぽい。

 

エドゥアール・マネ 《シャンパングラスのバラ》 1882

花でも甘くないマネ。鋭い。かっこいい。

背景はベタ塗りながらグラスの下のみ光る。

 

オノレ・ドーミエ 《よき仕事仲間》 1860-62年頃 ペン、淡彩・紙

服が黒いせいか、顔の白さが目立つ。

 

アーサー・メルヴィル 《ホワイトホース・インの目印》 1888

白い点が飛んでいる。

解説によると亜鉛白を使ったらしい。亜鉛白とは酸化亜鉛らしい。

ともかく、その白が活きた絵。

 

アドルフ・エルヴィエ 《風車》 1851

雲が良い。風車は真横から描いているので言われないと何だかわからない。

 

アンリ・ル・シダネル 《雪》 1901

雪や屋根などに淡いピンクが混ざっている。

ぼやけた画面がゆえに引き込まれる。

窓の一つが明るい。明るすぎる。オレンジが火事に見える。

 

アドルフ・モンティセリ 《庭で遊ぶ子どもたち》 1867年頃

アドルフ・モンティセリ 《初めてのブドウの収穫》1868年頃

どちらの絵も、葉のない枝が空にのびて、雲のひび割れのよう。

油絵具ならではの画面。立体的な触感がある。

 

マテイス・マリス 《蝶》 1874

女の子の顔がよく見えない角度。

ちょっとこわい。ヨーロッパの童話の世界。

 

ジョゼフ・クロホール 《フォックスハウンド――呼び鈴のある門》 1886年 水彩、グワッシュ・紙

ジョゼフ・クロホール 《杭につながれた馬、タンジールにて》 1888年  水彩・紙

ジョゼフ・クロホール 《山腹の山羊、タンジールにて》 水彩、グワッシュ・紙

水彩で直線的に描いた。油絵が多いなか、淡くても目を引く。

このなかでは馬がよかった。尾が直線的すぎる気もするが。

同じクロホールの《二輪馬車》はなぜか魅かれなかった。

 

シャルル=フランソワ・ドービニー 《ガイヤール城》 1870-74年頃

雲が良い。城は遠い。

 

 

 

 

以下、撮影可のコーナーから。

 

ヤーコプ・マリス 《ドルドレヒトの思い出》 1884年頃

大型の作品。

 

このあたりの油絵具らしいざらつきが良い。

 

 

ウジェーヌ・ブーダン 《トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー》 1863

 

トゥルーヴィルはノルマンディー海岸の女王と呼ばれていたそうだ。

女王と皇后なのね。

そしてブーダンは空の王者。

作品から感じる器とか、スケールとか、なるほどの絵。

 

でも引かれたのは街灯。

この透け方。昼間の月。

 

 

ウジェーヌ・ブーダン 《ドーヴィル、波止場》 1891

 

空のひろがり。

船の白い帆。

 

その船が

波止場の水面に映る。

 

小さい作品なれど輝いていた。

撮影可でも、どの作品も撮られているわけではないなか、この絵は撮る人多数。

本展いちばん。

 

空の王者ブーダンばんざい。

海運王ばんざい。

 

 

  

 

混雑状況報告。

 

盛況。

とはいえ、チケットは並ばず買えました。

会場内も、行列しているわけではない。

小さい作品は、人がはけるタイミングを見て近づく必要あり。 

 

 

 2019/05/31(金)訪問 

   

 

印象派への旅 海運王の夢 ―バレル・コレクション―

於・Bunkamura ザ・ミュージアム

開催期間:2019/4/27()6/30()

 

    

地下の会場から1階に上がる。

 

これは

朝顔形円筒埴輪

ではないけど似ている。思い出させるシルエット。

 

そして

これは

円筒埴輪

ではないけど、ちゃんと突帯もついている。似ている。

並んでいるし。

 

埴輪禁断症状か。

 

 

    

  

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