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日本・オーストリア外交樹立150周年記念

ウィーン・モダン

クリムト、シーレ 世紀末への道

於・国立新美術館

目撃談 (2019010)

 

  

見るものいっぱい。

 

フランツ・クサーヴァ―・メッサーシュミット

《究極の愚か者》

(「性格表現の頭像」シリーズより)

1770年以降

顎が出ている。

こういう坊主の像をどこかで見たような。

 

「ビーダーマイアー」とは?

もともとは家具の様式。

のちに、18141848年の生活様式全般と精神構造を表すようになった言葉。

1848年に何があったか。革命。

 

アントン・ツィーグラー

《ミヒャエラーブラッツのバリケード、

184852627日深夜》

1848

焚火と松明だけが遠目にも光って見える。

近づくと暗いなかに建物が浮かび上がる。

 

《フランツ・シューベルトの眼鏡》

1820年頃

丸メガネ。

左右とも、中央にほぼ水平な一本のひび。

 

フリードリヒ・フォン・アメリング

3つの最も嬉しいもの》

1838

それは酒と女と音楽。

音楽が入るあたりがウィーン。

 

グスタフ・クリムト

《旧ブルク劇場の観客席》

1888

100人余りの著名人を描いたそうだが、

一人一人がくっきりしている。

 

フランツ・フォン・マッチュ

《古代の即興詩人》

《中世の神秘劇》

(ブルク劇場北階段のための習作)

1886-87

変形の額。キャンバスの形は四角?

神秘劇の悪魔のような扮装が気になった。

 

ハンス・マカルト

《真夏の夜の夢》

(ウィーン市立劇場私立緞帳のための習作)

1872

描かれた彫刻のなかに、絵が二枚。

装飾だなあ。

真夏の夜の夢ってどんな話だったっけ。

これを機会に読み返そうか。

 

エドゥアルト・レビーツキー

《正義・寛容・敬虔》

《真実・英知・美》

(帝国議事堂柱廊玄関モザイクフリーズのための習作)

1900

金地に三人ずつ。

現代的な印象。

顔つきのせいか、描き方のせいか。

 

ハンス・マカルト

《ドーラ・フルニエ=ガビロン》

1879-80年頃

ワインレッドの背景の女性像。

あまり女性的な印象でない女性。

よく見ると、顔に×印がつけられている。

何があったのか。その後修復したのか。

 

本展は平面作品だけではない。

食器や服や椅子も展示されている。

 

オットー・ヴァーグナー

《カール・ルエーガー市長のための椅子》

1904

ローズウッド、真珠母貝による象嵌、アルミニウム、革

貝がきれい。いくつも埋め込まれている。

貝で書いた文字のフォントが角ばっている。

 

グスタフ・クリムト

《寓話》

(『アレゴリーとエンブレム』のための原画 No.75a

1883

キツネがフラスコのようなものを持っている。

カエルが入っている。

動物の顔は、やはりというか、人の顔をしている。

人間が描く限り、そのままの顔は写せないのか。

 

グスタフ・クリムト

《パラス・アテナ》

1898

うろこの上着のアテナ。

 

ウィーン分離派。

正式名称はオーストリア造形芸術家組合。

従来の組織から分離したらしい。

正方形のキャンバスを好む。

 

ヴィルヘルム・ベルナツィク

《炎》

1902

正方形のキャンバス。

しかし肝心の炎が布のよう。

煙はそれらしきボリュームがある。

 

コロマン・モーザー

《少女》

1910年頃

正方形じゃないキャンバス。

青い絵。少女の髪も青い。頬には赤味。

地味な絵ですが魅かれた。

 

ウィーン分離派展ポスターが並ぶ。

その中から2点。

 

フェルディナンド・ホドラー

《第19回ウィーン分離派展ポスター》

1904

ホドラーが来てた!

人体はさすがだが、花(たぶん)はやはりひどい。

白いキノコか足つぼみたい。

ポスターとしては横縞基調で目を引くのでよさげ。

 

エゴン・シーレ

《第49回ウィーン分離派展ポスター》

1918

本を読んでいるのか? 図書館?

図書館でも、もう少し明るいと思う。

三角フラスコ的なものが置いてある。

実験中?

 

ヨーゼフ・ホフマン

《ヘルマン・ヴィトゲンシュタイン邸のキャビネット》

1906

哲学者も輩出したヴィトゲンシュタイン家。

それはさておき、このキャビネットの中はどんな?

高さがあるけど、クローゼットタイプなのか?

扉を開けて、中も見せてほしい。

 

ミヒャエル・ホヴォルニー、ベルトルト・レフラー

《角形花瓶》

1911年頃

ふくらむ線。河井寛次郎の筒描を思い出す。

河井寛次郎 −生誕120年記念展−の目撃談

黄色の鳥、目は水色。

丸い花は朝顔か。ピンクと青。

 

ダゴベルト・ペッヒェ

《王冠》

1916

象牙のティアラ。

あしらわれているのは、ブドウ?

象牙。あまりティアラ向きの素材とは思えないが。

照明や衣装によっては引き立つのか。

 

クンストシャウのポスター、ザクっとした輪郭。

どれもよい。気取りのないおしゃれ。

 

コロマン・モーザーのデザイン、エッシャーを連想する。

エッシャーのほうが切れ味がいいと思う。

 

エゴン・シーレ多数。

自画像の色彩よ。

 

エゴン・シーレ

《ノイレンバッハの画家の部屋》

1911

色彩が効果的に使われている。

木の額、引っかかれている。

絵の筆触と額の引っかきのタッチが似ている。

サインが3つある。なぜ?

サインも引っかき。

 

エゴン・シーレ

《ひまわり》

1909-10

枯れたひまわり。

乾いた葉や茎が刺さりそうな硬さ。

足元の花の色、赤や赤黒。

 

ほか、よかったシーレ。

《少女裸像(ゲルトルーデ)》1910

《ファーつきのコートを着た女性(イーダ・レスラー)》1912

 

オスカー・ココシュカ

《「クンストシャウ、サマーシアター」の演目、

『殺人者、女たちの希望』のポスター》

1909 

満月と三日月。

角ばった文字とゴツゴツした関節。

赤・青・黄・白。

 

ココシュカのほかの作品は、緑が目立った。

 

アルベルト・パリス・ギュータースロー

《自画像》

1913

以前にブリヂストン美術館で見た

小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924

と似ている気がした。タッチとか。

年代的に言って小出が影響を受けた。

大正時代か。

 

 

 

 

グスタフ・クリムト

《エミーリエ・フレーゲの肖像》

1902

 

この作品のみ撮影可。

 

エミーリエはこの肖像が気に入らなかったそう。

 

これダメですか。

いち観客としては、いい絵だと思うけど。

 

本人は嫌なのか。

そういうことは珍しくないだろうけど。

肖像画はいろんな意味で難しい。

 

 

都市計画の模型を見て思う。

ウィーンの建物は中庭があるのが基本なのね。

 

 

 

図録やグッズ多数。

入手はしませんでしたが。

本物を見たあとだと、どうしても冷めちゃうのよ。

記録のためとかプレゼント用なら悪くないと思うけど。

 

  

 

混雑状況報告。

なかなか盛況も、行列はなし。

撮影可の絵を撮る時は、3人くらいが同時に構えていました。

 

  2019/6/27(木)訪問 

   

 

日本・オーストリア外交樹立150周年記念

ウィーン・モダン

クリムト、シーレ 世紀末への道

 

東京展:国立新美術館

開催期間:2019424日(水)〜85日(月)

 

大阪展:国立国際美術館

開催期間:2019827日(火)〜128日(日)

 

     

    

  

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