日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念
モダン・ウーマン
―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち
於・国立西洋美術館
の
目撃談 (2019の016)
新館展示室と、版画素描展示室での企画展示。 すべての作品の撮影が許可されている。
気になった作品。
ヘレン・シャルフベック 《祖母》 1907年 油彩、カンヴァス
平山郁夫の日本画の線やタッチを思い出させる。
ヘレン・シャルフベック 《古い醸造所(コンポジション)》 1918年 油彩、厚紙
なぜか目を引いた。
ヘレン・シャルフベック 《快復期》 1938-39年 リトグラフ、紙
イラストレーションふう。 もとになった油絵があるそう。 弱々しさは感じられず、上昇傾向がある。 ホドラー《病み上がりの女性》と共通している。 だから病気の女性がよくモデルになるのか。
ムンクの描く病気の姉は、またちょっと違う。
エレン・テスレフ 《トスカーナの風景》 1908年 油彩、カンヴァス
この絵がいちばん引き込まれた。 イタリア・トスカーナ地方のオリーブ畑とのこと。 塗り方、色彩、戸外での制作など、カンディンスキーの影響が顕著だとのこと。
エレン・テスレフ 《フィンランドの春》 1942年 油彩、カンヴァス
初春の色使い。
というわけで気になった画家は二人。
ヘレン・シャルフベック(1862−1946)
エレン・テスレフ(1869-1954)
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混雑状況報告。 通常のコレクション展示のときよりは、人が多かった。 撮影は少しタイミングをみないとならないときもあった。 だがこの後に見た松方コレクションに比べたら、空いているといってよい。
2019/9/13(金)17時ごろ訪問 |
◎日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン ―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち 於・国立西洋美術館 開催期間:2019年6月18日(火)〜9月23日(月・祝) |