アジアギャラリー

於・東京国立博物館 東洋館

目撃談 (2019017)

 

  

 埴輪を手に入れるために川端康成が差し出した器! 

 

青磁盤 中国・汝窯(じょよう) 川端康成旧蔵 北宋時代・1112世紀

 

衝撃。

 

正直、時間つぶしのために来て、

埴輪とトレードされた品を見ようとは。

埴輪が呼んだか。

 

 

その件を書いた本。

『埴輪と文字のあいだ ―底なし補遺―』 埴輪の生存戦略

 

 

 

 

この青磁の器、見てみたいとは思っていたが、トーハクにあったとは。

つながった。

ふるえる。

 

びっくりして足がつった。

これは歩きすぎのせいか。

  

落ち着いてじっくり見る。

 

きれい。

 

この色がすてき。 

細かいヒビ(貫入(かんにゅう))が一面に入る。

細かく砕いた宝石を散りばめて埋め込んだみたい。

器自体が宝石箱。

 

一様さの魅力。ポロックのオールオーヴァー。

 

 

支釘痕は汝窯特有のもので、この器は高台内に3つあるらしい。

見えるような。

 

 日本で見いだされた唯一の汝窯青磁とのこと。

 

ともかく、美しい。

埴輪に匹敵する価値があるのだから、すごいものに間違いない。

 

ちなみに、そうやって手に入れた女子埴輪頭部は2016年に目撃済み。

川端康成コレクション(東京ステーションギャラリー)の目撃談

 

どっち取るかって、それはもちろん埴輪よね。

 

 

 

戈と戟の違いを学ぶ。

 

戈 中国 ぜんぶ紀元前の物

 

戈は、柄の先端に横に刃がつく。

逆さL字形。上にのびる刃はない。

ということらしい。

 

鉄鉞戟 中国 前漢〜後漢時代・前2〜後3世紀

 

戟はトの字形。

刃が上にのびる矛と、横にのびる戈の組み合わせらしい。

つまり、刃が上と横にのびる。たぶん。

 

戟は三國志展でも見た。

三国志(東京国立博物館)の目撃談

 

 

  

 

混雑状況報告。

すいていました。もったいない。

そういう自分も平成館しか見ないときがあるが。

今日は東洋館だけという珍しいパターン。

 

 2019/9/13(金)18時ごろ

    

 

青磁盤ショックでふらふらしながら東洋館を出る。

もう陽が落ちていて、トーハク各館はライトアップされていた。

 

 

    

  

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