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「瓦偶人あらわる」 -本庄はにわ大集合-展 の埴輪目撃談 2010/12/15 更新 |
会場:本庄市立歴史民俗資料館 開催期間:2010年11月7日(日)〜2011年3月30日(水) 休館日:月曜日、毎月末、年末年始、祝祭日 開館時間:9:00〜16:30 入場無料 |
目撃談 |
まさかこれほどたくさんの、しかも種類豊富な埴輪たちが見れるとは。
〔前の山古墳の女子人物埴輪〕 おお。いきなり素敵な埴輪が。笑う女子。頭がでっかい、そして長い。一部しか残ってないけど上に張り出した大きな髷が更に頭を強調する。耳玉もいっぱいつけてる。頭をかしげているのは重たいからか。じゃないか。
〔関根古墳の女子人物埴輪〕 困り顔の女子。困り顔も一つのジャンルとして特集する価値があると思う。 全身が残っています。あっさりとした縦長ライン。いいですね。
〔東五十子23号墳の女子人物埴輪〕 頭に、頭より大きい壺を載せてます。腕を伸ばしてますが大変そう。 ウエストの太い帯はベルトと思うが、肩や胸に回された細い紐は何だろう。上着の合わせ目にしてもタスキにしても、位置がずれているような。
〔山の神古墳の男子人物埴輪〕 上げ美豆良、だと思うが、左右に突き出ている。ヘラ描きの線がぐるぐると付いているが、これは修復部分のようだ。出土部分は粘土紐を巻いているのだろうか。展示ケースのガラスギリギリまで近づいてみて見たが、よくわからなかった。
〔伝塚合古墳群の男子人物埴輪〕 菅笠と思われる帽子を被った上げ美豆良の男子。 帽子のてっぺんにボタンみたいなものがついている。いいなあ。 ボタン状の粘土は首飾りによく使われているけど、帽子のてっぺんに使っているのはあまり見たことがない。
〔宥勝寺裏埴輪窯の靫(ゆき)型埴輪〕 ずらっとならんだ大型の靫、圧巻です。粘土紐のリボンって、どうしてこんなにかわいいのでしょう。矢の描き方がざっくりなのがまたいい。 今回一番印象に残りました。
〔前の山古墳の盾持人物埴輪〕 本庄の宝、盾持人。「はにぽん」のモデルとなった笄帽の盾持人は、2009年の群馬でもお会いしたけど、やっぱり3体揃って並んでいるとたまらなく魅力的。それぞれ欠けている情報を補い合っているしね。 改めて見ると、かなり大きい。
〔坊主山古墳の男子人物埴輪〕 歯のある埴輪。展示されているのは写真とレプリカ。実物見たいなあ。だれか持ってませんか。
〔東五十子23号墳の琴弾人物埴輪〕 指がしっかり表現されている手。同じ古墳出土の壺の女子の手もそうなので、琴を弾いているからではなさそう。
〔小島御手長山古墳の家形埴輪〕 どの家形埴輪のポイントも屋根である。特に屋根の上である。 それにしてもこの家の屋根の上は一体何がどうなってこうなったのか。 思わず笑ってしまうのは、大きさのせいか、形のせいか。
他にも、サイズさまざまな家が並んでいます。
〔三杢山7号墳などの馬形埴輪〕 馬たちは、比較的初期のものらしい。おちゃめ顔。 目が、目の位置が決め手なんだなあ。
〔三杢山9号墳の鳥形埴輪〕 何かをくわえている鳥。資料でははっきり「魚」と書いてあります。 魚でしょうね。水鳥ですもんね。鵜?
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参考資料 |
入口に2種類の資料(全12ページの冊子と1枚のプリント)が置いてあります。 白黒の印刷物ですが、多くの埴輪の写真とその埴輪が出土した古墳名、発掘の歴史「埴輪現出」など、貴重な資料です。是非いただきましょう。 ただ、どれが事実でどれが仮説なのか、ややわかりにくいです。 埴輪をより深く知るために、どんな話も鵜呑みにせずに他の本などで調べて判断を下すのがおすすめ。 |
こんなに楽しめて、入場も資料も無料だなんて。本庄市、太っ腹。 |
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