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王の埴輪 ― 玉里舟塚古墳の埴輪群 ― の埴輪目撃談 |
2010/10/24更新 |
会場:明治大学博物館 開催期間:2010年10月9日(土)〜12月12日(日) 会期中無休 開館時間:10:00〜17:00 入場料:¥300 |
目撃談 |
メインはたまりふなづかこふん。ふなづかやまこふんもあるよ。
〔玉里舟塚古墳〕 この古墳はとにかく円筒です。円筒。円筒です。円筒。円筒ですよ。 と言わんばかりに立ち並ぶ円筒たち。笑いが出るほど圧倒されます。 大きい。 突帯6条はこの古墳の掟だったらしい。なぜ6条。6条は多すぎないか。プライドの6条なのか。
どの古墳でも埴輪は円筒が一番多いものですが、この古墳の埴輪はその特徴が円筒に集約されています。
とはいえそれでもやっぱり目が行く人物埴輪。 杏仁型の目です。 上唇です。 くびれです。 やや腹が出てます。 帽子です。 鉢巻きです。 草摺(くさずり)です 見えない槍です。 赤い水玉です。 何色かわからない格子です。 たすきです。 裸足です。 脚しかないです。 脚がないです。 腕しかないです。 腕がないです。 首しかないです。 首がないです。
腹が出てるからって力士と決めていいのかどうか明大考古学チームも迷っているらしい。そうですね。力士でいいんじゃないでしょうかね。 武人はくびれてますもんね。 女子は普通。
その力士と同じポーズをとるとなりの埴輪。彼だけなぜ三日月目なのだ。彼も力士なのか。腹の出具合は中途半端だ。わからない。 ちなみに図録の写真ではまだ頭と体が別々。最近つなげてもらったらしい。
あまり多くなかった女子。万歳は珍しい。
家にも突帯。ログハウス。鰹木もいっぱい。 鏡を使って屋根の底を見せてくれる展示。素晴らしい。
馬、結構大型だけど愛くるしい。 上まぶた。ちゃんとひさし状になっているのです。人物の上唇もたまにこんなふうに突き出ている。 口、開いています。 島に直置きの展示なので、正面から見つめ合うことをおすすめします。
〔富士見塚1号墳〕 かわいい。と簡単に言ってしまったが、綾杉文のちっちゃいお家のフォルムといい小型の普通円筒にぐるりとつけられたチェック柄といい朝顔形円筒の大胆なプロポーションといいAラインの盾持ち人といい、かわいいと言うにふさわしいかわいさです。好き。
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展示 |
地下1階のそれほど広くないひと部屋ですが、種類といい数といい充実。ぎゅう。 茨城県立歴史館などからの埴輪が多数客演。 所蔵の違う埴輪をドッキング。今後はどこに行くんだろう。 初公開あり。 直置きたくさん、鏡利用。 解説も充実。 撮影は不可。
玉里舟塚古墳発掘時のスライド映像が流されています。写真のファイルもあります。 当時の苦労そして興奮。
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ミュージアムショップ |
営業時間 10:00〜16:30 休店日 日曜日・祝祭日・大学の定める休日 |
本展の図録あり。(\1,000) 各章のタイトル部分を飾る白黒画像にセンスを感じる1冊。 もちろん解説は丁寧。埴輪から何かを読み取ろうとする努力がひしひし感じられます。 埴輪は決して過去だけのものじゃないですね。 ぜひ入手して読み込みましょう。
地名や古墳などの読み仮名を振っておいてほしかったです。
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その他 |
おまけといってはなんですが、地下2階は無料の常設展。 今はほとんどの埴輪が地下1階に集まっていますがここにもレプリカがいくつかあります。 ちなみに、たまに埴輪と土偶の違いがわかってない人がいますが、そんなもん、見ればわかる。 ここには両方あるのでご覧になってみてはいかがでしょうか。 |
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